(C)masa
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札幌記念はトウケイヘイローが2着に6馬身差をつかる圧勝劇を演じた。これで重賞3連勝。秋の最大目標は天皇賞になるだろうが、本当に楽しみな存在となった。

今回のトウケイヘイローの圧勝劇は必然だった。なぜ、必然だったかといえば「馬場状態」と「騎手」が大きな助けとなったからだ。

雨が降りしきる函館の馬場状態は悪化の一途をたどっていた。5Rの芝1800mでは、新馬戦とはいえ、1ハロン14秒台のラップを2度も記録するという驚くべき状態だった。

そんな中で台頭したのが、「スタミナ血統」だ。函館は9Rから芝レースが続いていたが、その勝ち馬を見てみると、トウケイヘイローの圧勝の説明もつく。

9R 定山渓特別
1着
ネコタイショウ
父:サムライハート(サンデーサイレンス系)
母父:ダンシングブレーヴ(リファール系)
母母父:テリオス(ミルリーフ系)

サムライハートは名牝エアグルーヴの仔で、兄弟には菊花賞2着のフォゲッタブルなどがいる。ダンシングブレーヴは凱旋門賞馬で、テリオスの父ミルリーフは欧州3冠馬。つまり、ネコタイショウは圧倒的なスタミナを宿していたことになる。

10R 支笏湖特別
1着
ヤマイチパートナー
父:サムライハート
母父:リアルシャダイ(ロベルト系)
母母父:シーホーク(ハンプトン系)

ネコタイショウと同じく父はサムライハートで、リアルシャダイは父として天皇賞春馬のライスシャワーを、母母父としても天皇賞春馬のイングランディーレやアドマイヤジュピタを輩出しているスタミナに優れた種牡馬だ。加えてシーホークも菊花賞のモデルとなったイギリス・セントレジャーの勝ち馬を出すなど、豊富なスタミナを誇っている。

つまり、父サンデーサイレンス系×スタミナ型の母系を持つ馬が連勝する馬場だったのだ。

トウケイヘイローは欧州3冠馬ミルリーフ系のミルジョージが母父、そして母母父はノーザンテーストだった。まさに好走血統に合致していた。

そして、この3頭すべての手綱をとったのが、名手武豊騎手だった。3頭とも逃げ〜先行策をとり、鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたわけだが、武豊騎手の馬場読みと絶妙の判断力がレースの鍵を握ったことは間違いない。

本命のトーセンジョーダンはスタートでつまづき後手を踏んだ時点でアウト。残念な結果に終わってしまった。もっとも、今日は函館の馬場状態をほとんど手中にして、個人的には10Rで10万馬券をとり、9Rでも33万馬券にあと一歩まで迫った(が的中はできず……。なぜメイショウを外した orz)ため、まずまず満足。この雨で馬場が痛み、今週以降もタフな状態が続くことはまず間違いないだけに、今週末が楽しみだ。

 

さて、来週は注目の2歳重賞、新潟2歳Sの検証を行っていく。このレースで毎年求められる要素は決まっている。今年もこのファクターを念頭に起き、検証を進めれば的中へと近づけるはずだ。

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