前回は函館記念の好走血統から札幌記念で重要になる血統ファクターについて検証した。
今回は函館芝コースの馬場傾向を見て、穴血統を導きだしていこう。
前回の検証でも当てはまったが、ここでも「スタミナとパワー」がキーワードとなる。
以下が先週、芝1800m以上で4番人気以下ながら3着以内に好走した馬たちの血統だ。(新馬、未勝利は除く。)
ウィザーズポケット
父:ジャングルポケット(父のトニービンは凱旋門賞馬)
母母父:カーリアン(父のニジンスキーはパワーとスタミナを兼ねそろえた馬)
リメインサイレント
父:ホワイトマズル(キングジョージ、凱旋門賞2着)
母母父:デピュティミニスター(前述のフレンチデピュティの父)
ジャングルパサー
父:ジャングルポケット(前述)
母父:エルコンドルパサー(凱旋門賞2着、ダート3戦3勝)
マイネグレヴィル
父:ブライアンズタイム(3冠馬、ダートGI馬を輩出)
母母父:ニジンスキー(前述)
ご覧のとおり、どの馬もスタミナとパワーを持ち合わせた馬だった。加えて、父はすべて「非サンデーサイレンス系」というのも見逃せない。
スタミナとパワーを要求される馬場状態では、瞬発力やスピードが特徴のSSの血はむしろマイナスとなるというわけだ。(今年の函館記念でも、2着のアンコイルド、3着のアスカクリチャンは非SSの系だった。)
札幌記念でも「スタミナとパワー」を兼ねそろえた「非SS系」を、穴馬として狙っていくのがセオリーだろう。