秋華賞へ向け勢いをつけたいジェンティルドンナだが… （C）arima0208
阪神芝1800mで行われるローズS。このレースで重要になる1つの要素が“非根幹距離実績”である。
1800mのレースはマイルや2000mなどの根幹距離のレースと質が異なり、好走馬も違った傾向にある。
例えば当コースで高い成績を残しているのはハーツクライやグラスワンダーといった種牡馬。共通するのはいずれも非根幹距離2500mで行われる有馬記念を制している点だ。しかもハーツクライはディープインパクトに、グラスワンダーはスペシャルウィークを下しての勝利。いずれもダービーを制した根幹距離のチャンピオンホースを倒していて、適正の高さに疑いの余地はない。
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過去5年好走馬全頭が持っていた非根幹距離実績
実際、ローズSの過去5年の好走馬15頭を見てもなんと全頭がいずれかの条件に合致していた。
1.非根幹距離レースでの勝利実績
2.非根幹距離重賞での好走実績（3着以内）
では、この条件を満たしていなかった馬はどうなのか。人気で凡走した馬たちを見てみると、そうそうたる顔ぶれが並んでいる。そしてその多くが、上記の条件を満たしていない。
2011年
マルセリーナ（2番人気6着）
ドナウブルー（5番人気5着）
2010年
アパパネ（1番人気4着）
アグネスワルツ（2番人気7着）
2009年
ワイドサファイア（3番人気9着）
ご覧のとおり、桜花賞馬マルセリーナや牝馬3冠のアパパネなど、有力馬でも非根幹距離実績がない馬は凡走している。特にクラシックディスタンスに適正がある馬は非根幹距離のレースで取りこぼす傾向にあるため、非根幹距離実績は非常に重要なのである。
今年、その実績がない馬は……
キャトルフィーユ
サンマルクイーン
ジェンティルドンナ
トーセンベニザクラ
ニコールバローズ
牝馬3冠へ向けて始動し1番人気が確実なジェンティルドンナは非根幹距離実績が皆無。それどころか出走すら経験がない。これは大きなビハインドだといっても過言ではないだろう。
ただこの中ではある馬のみ、例外として高い評価を下そうと考えている。理由は血統的に強調できるからで、好走できる下地を持っている可能性があるからだ。その馬の名は……
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札幌11R 丹頂ステークス [1-2着]
札幌12R 釧路湿原特別 [1-2-3着]
小倉 9R 若戸大橋特別 [1-2-3着]
■9/1 (土)
新潟10R 弥彦特別 [1-2-3着]
新潟11R 越後ステークス [1-2-3着]
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