世界へ羽ばたく“4冠牝馬”ジェンティルドンナの挑戦

ジェンティルドンナ、夢は世界へ（C）arima0208

岩田騎手の話題を取り上げたので、いまさらながらジェンティルドンナのニュースについて触れておこう。

今年、牝馬3冠に加えてジャパンカップを制したジェンティルドンナが来春のドバイシーマクラシック（GI／芝2400m）に登録する見込みであることが分かった。始動は京都記念あたりが濃厚とのこと。さらに秋には凱旋門賞への挑戦も予定している。

昨年から再三書いているが、海外競馬への積極的な参戦は歓迎すべきことだろう。あくまでも挑戦ではなく選択肢の1つ。国内に良いレースがなければ海外へ活躍の馬を求めることは当然のことだろう。

牝馬の古馬路線といえばヴィクトリアマイルから安田記念、あるいは宝塚記念へ行くことが一般的だがジェンティルドンナの場合は条件が合わない。

おそらくヴィクトリアマイルへ出れば勝ち負けするだろうが、ベスト条件は中距離。だからといって非根幹距離かつ小回りの宝塚記念も本質的には合わない。であればその前にベスト条件のレースを使っていくべきだろう。

今年のルーラーシップが良い例と言える。春の天皇賞は明らかにベスト条件とはいえないため、活躍の場を香港に求めて見事GIを初めて制覇した。結局、国内ではGIで勝てなかったものの、（血統的な魅力もあり）種牡馬入りが決定。このGI勝利がなければ印象も大きく違ってきただろうし、海外競馬への参戦の価値の高さが証明された事例だったように思う。（そもそも今最も熱い種牡馬は、国内GIで勝てなかったステイゴールド！）

ということでジェンティルドンナには4冠馬の称号に恥じない走りを異国の地でも見せて欲しい。

さて、2013年の一発目は東西金杯。今回は“危険な人気馬”について触れておこう。重賞勝利実績もあるこの馬は人気になることも確実で、有力馬の一頭であることは間違いないが、私は危険だと見ている。その馬の名は……

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