今回は中山記念2016の検証をしていきます。

前回は中山記念の予想のポイントについて書いたので、出走予定馬と照らしあわせていきたいと思います。どの馬が買えるのか、買えないのか、見ていくことにしましょう!

どの馬が買えるのか、買えないのか、見ていくことにしましょう! 



中山記念の出走予定馬と予想オッズ

人気 馬名 予想オッズ
1 ドゥラメンテ 2.6
2 リアルスティール 3.3
3 イスラボニータ 3.7
4 アンビシャス 6.5
5 ロゴタイプ 11.1
6 フルーキー 12.3
7 ラストインパクト 21.8
8 マイネルラクリマ 118.6
9 レッドレイヴン 175.4
10 サトノギャラント 288.8
11 ステラウインド 296.9
12 ベルラップ 433.3
13 カオスモス 456.5
14 ルルーシュ 758.2

こんな感じですね。なお、出走予定登録馬は以下のとおりです。

nakayamakinen2016_blood3

では、上位人気馬を見ていくことにしましょう。

ドゥラメンテ

昨年の2冠馬。本来の力は断然でしょうが、骨折休み明けの1番人気ということで危険な香りが漂っています。

ただ、「そんなに嫌う必要ある?」というのが率直な印象です。

まずは血統的な観点から。キングカメハメハ産駒は意外と中山重賞が得意です。有馬記念で大穴をあけることが多いですし、最近だとヤマカツエース、ケルフロイデなどが好走しています。

ドゥラメンテにしてもキャリア最高のパフォーマンスは皐月賞です。舞台は悪くない。

また、キングカメハメハ産駒は休み明けが得意なので大きな割引をする必要がない。例えば近親のルーラーシップは長期休みの鳴尾記念を圧勝。同じく約半年ぶりの出走となった有馬記念で11番人気4着と健闘しています。

ちなみにお祖母さんのエアグルーブも約8カ月ぶりのマーメイドSで56キロを背負って勝っています。

そりゃ普通の馬の骨折休み明けなら不安ですが、ドゥラメンテは2冠馬であり、この後ドバイが控えている。しかも秋には凱旋門賞を目指すと公言されているほどの馬です。言うなればノーザンファーム&堀厩舎という現在の競馬界で最強のタッグが社運をかけているような馬なので、変な状態で使ってくるはずはない。

1番人気のドゥラメンテは不安あり!ぶった斬って勝負( ー`дー´)キリッ」って言ったほうが見栄えがしますし、外れたとしても「力が違ったんですね」って言えば済む話(=予想家的にいうとローリスクハイリターン)なので「ドゥラメンテは嫌わない」っていうのはその発言自体がリスキーなんですが、「別に嫌う必要ないんじゃ?」というのが現時点での見解です。

リアルスティール

クラシックではすべて健闘しながらドゥラメンテの後塵を拝しました。

正直、特徴がないというか、可もなく不可もないから2、3、4、5着が多い、みたいな馬になっていきそう、というか、すでにそうですよね。

ディープ産駒の古馬ということで2000m未満の期待値はイマイチ。休み明けや中山が特別いい、というタイプでもない。3000mからの距離短縮はプラスですが、前走は結果的に中距離馬が上位にくるようなレースだったのでどこまで上積みがあるかは微妙といったところ。

可もなく不可もなくなので完全に消すのは怖いですが、だからといって重い印を打つのも……という感じ。

イスラボニータ

昨年の秋は天皇賞で3着、マイルCSで出遅れながら馬券に絡んだりと、力があるところを見せました。ただし、天皇賞は珍しく外枠有利の馬場でしたし、展開も含めて恵まれた部分が大きかった。マイルCSは出遅れこそありましたが、直線では馬群がバラけたことでほとんどロスなく内を回って来られた。評価としてはそこまで高くない。

そして、ここはあまり買える条件ではないですね。去年も軽視したんですが、基本的にフジキセキ産駒は休み明けに走りません。特に古馬になると傾向は顕著なってくる。

毎日王冠は休み明けだけど走ったじゃないか!」と思うかもしれませんが、思い出してみてください。

あのレースは1番人気のアンビシャスが出遅れ、2番人気のヴァンセンヌは距離が長く、5、6番人気のスピルバーグとステファノスは後ろから行き過ぎて物理的に届かない(※上がり最速の33秒フラットを使ったアンビシャスですら掲示板に載れないようなレース)というレースでした。

言い換えると、上位人気馬が自滅して転がり込んだ3着だったわけですね。休み明けに走った、と判断しないほうがいい。(さらにいうと、東京芝1800mはこの馬のベスト条件。あれ以上の条件はないです。)中山で特別いいタイプでもないですから、人気馬で嫌うとしたらこれでしょうね、普通に。

ただ去年はJCからの一気の距離短縮でしたら、それに比べて今年はマイルからの距離延長なので、臨戦過程は今年のほうがいいと思います。

アンビシャス

昨年の秋は古馬重賞に挑戦。人気になりながら6、5着と結果を出せませんでした。ただ、毎日王冠は出遅れ、天皇賞秋は本来有利になるはずの内が微妙だった週だったので条件に恵まれない部分もあったということは考慮したほうがよさそう。

まぁこの馬もリアルスティールと同じで評価としては可もなく不可もなく、で落ち着きそう。悪くはないですが、突き抜けるような強調材料がない。母父エルコンドルパサーという分、こちらを上に取る可能性が高いとは思いますが。

ロゴタイプ

言わずと知れた中山マイスター。中山記念では2年連続で好走していますし、皐月賞やスプリングS勝ちの実績を見ても中山での優位性はゆるぎません。

ということでこの馬を買うのは全く芸がないんですが、これだけ人気がないなら買わない理由もないという感じ。

これだけ走っているので血統的な適性の高さについてはもはや書く必要はないでしょう。去年と臨戦過程が違いますが、ローエングリン産駒は間隔が空いたほうが走るので、休み明けも問題ない。今年で6歳になりますが、近親の活躍馬はほとんどが6歳以降に重賞やOPを勝っている。パドトロワとかアグネスラズベリとかね。

よって、評価しない理由がない、というのが現時点での見解です。

上位人気の評価はこんなところ。

なお、穴馬として面白そうなのはこの馬です。

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