最近、GIウィークは有力馬診断という形でお伝えしてきたが、「予想の過程がしりたい」という声もいただいていたため、久々にブログで検証を行っていくことにする。
ブログでは概要を、メルマガではより深く、核心をついた検証を行っていきたいと思っている。期待してもらえると幸いだ。
では、今回は安田記念について書いていこう。
春のマイル王決定戦で求められる要素とは、何なのだろうか?
安田記念の“本質”
安田記念というレースの概要を知るためには、例年のラップを振り返る必要がある。
昨年は不良馬場だったため参考外として、良馬場開催における過去4年のラップを見ていこう。
2013年
12.0-10.7-11.2-11.4-11.7-11.5-11.3-11.7
2012年
12.2-10.7-10.9-11.1-11.4-11.3-11.8-11.9
2011年
12.3-10.7-10.9-11.5-11.6-11.2-11.6-12.2
2010年
12.0-10.7-10.9-11.3-11.4-11.3-11.7-12.4
なんといっても特徴は、ペースによどみがない点だ。
東京競馬場は直線が長い。直線に備えてコーナーで脚を溜め、結果としてスローペースになるケースがとても多い。一方、安田記念は道中10秒台から11秒台中盤で推移する。脚を溜める時間がないのだ。
「脚と溜める時間がない=休める時間がない」ということだから、スタミナがない馬は最後の直線で伸びてこられない。よって、スタミナのある馬を狙うのが安田記念のセオリーといえる。
では、スタミナのある馬をどうやって見つけていけばいいのか?
色々方法はあるが、ひとつは血統を見ることだ。
安田記念過去5年好走馬血統
着順 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|
1 | ハーツクライ | Wild Again |
2 | サクラバクシンオー | サンデーサイレンス |
3 | マンハッタンカフェ | Storm Cat |
1 | キングカメハメハ | Storm Cat |
2 | マンハッタンカフェ | Storm Cat |
3 | ディープインパクト | Caerleon |
1 | シンボリクリスエス | Smart Strike |
2 | サクラバクシンオー | サンデーサイレンス |
3 | キングカメハメハ | リヴリア |
1 | ディープインパクト | Meadowlake |
2 | シンボリクリスエス | Smart Strike |
3 | タニノギムレット | サンデーサイレンス |
1 | エアジハード | トニービン |
2 | ロドリゴデトリアーノ | エルセニョール |
3 | タニノギムレット | サンデーサイレンス |
集計期間:2010. 6. 6 ~ 2014. 6. 8
見ていただくと分かるとおり、父サンデー系の数が少ない。サンデー系は瞬発力が最大の持ち味だ。しかし、安田記念は脚を溜めることができないレース質になる。よって、サンデー系は最大の強みを活かすことができずに凡退していくケースが多いのだ。
代わりに台頭してくるのが、非サンデー系の穴馬というわけである。
少なくとも瞬発力に特化したサンデー系は疑ってかかるべきだろう。
なお、上記の条件に当てはまる穴馬はこの馬だ。
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究極の瞬発力勝負となった前走は参考外でOK。ここなら巻き返せるはずだし、一気の人気落ちとなる今回はかなりの狙い目だろう。