今回は安田記念の血統考察を行っていこう。

前回の考察では安田記念の本質に迫り、買うべき馬のタイプについて書いた。

その点を踏まえ、春のマイル王決定戦で強調できる馬を見つけていこう。

安田記念の血統考察

前回、「安田記念はペースが緩まないため、スタミナのある馬を買うのがセオリー」と書いた。

当然、血統面でスタミナの裏付けがある馬を買わなければいけない。

いろいろな見方があって詳しくはメルマガに書くため、ここには明かせないが、ひとつ変わった見方をお伝えしよう。

安田記念が府中のマイルGIだからといって、普通にコースの種牡馬成績を集計しても意味がない。より、安田記念のレース質に近い条件に絞って見ていく必要がある。

ということで、以下の集計方法を用いる。

・1000m通過が59秒以下のレースに限定

1000m通過が59秒を超えるようなスローペースのレースは除外する。こうすることでスローの瞬発力勝負を省き、ハイ〜ミドルペースで流れたレースでどんな血統の馬が好走しているか、知ることができる

上記の設定に独自の方法を加えて集計してみると……

種牡馬 勝率 複勝率
ダンスインザダーク 20.0% 50.0%
スズカマンボ 25.0% 50.0%
アグネスタキオン 14.3% 42.9%
シンボリクリスエス 21.1% 36.8%
ディープインパクト 7.5% 31.3%
キングカメハメハ 11.1% 28.9%
サクラプレジデント 12.5% 25.0%
ダイワメジャー 14.8% 22.2%
スクリーンヒーロー 0.0% 0.0%

集計期間:2012. 2. 4 ~ 2015. 5.30

以上のようなランキングになる。

もっとも強調できるのはダンスインザダークやスズカマンボ。サンデー系の中では地味なたぐいの種牡馬に分類される。非サンデー系のシンボリクリスエスも好成績だ。

一方、ディープインパクトは複勝率わずか31%。ちなみに単勝回収値はわずか15!5勝に対して2着が12回というのは明らかに勝ちきれていない。また、複勝回収値も67と、かなりの低水準だ。

今回、ディープインパクト産駒は大挙して押し寄せてきているわけだが、ほとんどの馬が人気を裏切っているわけだから、少なくとも馬券圏内を独占するようなことはないだろう。

よって、今回の検証からすると、最も強調できる穴馬はこの馬だ。

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GIでは凡走続きで全く結果が出ていない。今回も人気薄確実だ。しかし、過去を振り返ってみるとGIではメイチに仕上げてこなかったことが分かる。今回、しっかりと調整してくるようであれば、激走のチャンスはある。注目したい。