今回は日本ダービーの有力馬診断を行っていこう。
ドゥラメンテに続いて取り上げるのはリアルスティールだ。いつもの年なら皐月賞馬に輝いてもおかしくなかったほど、秀逸なパフォーマンスを示していた。
馬券的な観点から見て、どのように扱っていけばいいのだろうか? 見ていくことにしよう。
リアルスティールの信頼度
リアルスティールは皐月賞で完璧な競馬をした。4コーナーで3番手につける王道の競馬を選択して2着。ドゥラメンテの走りが半ば事故のようなものだったと考えると、例年ならこの馬が皐月賞馬だった考えてもいい。
今回の舞台は東京競馬場。共同通信杯でドゥラメンテを破っていることを考えると、逆転してもおかしくないと考えるのが普通だ。
ただし、不安要素がないわけではない。むしろ、今回のほうがあやしいと思える要素をいくつも持っている。
例えば皐月賞のパフォーマンスを振り返ってみよう。
繰り返すがドゥラメンテの激走は事故のようなもの。次元が違いすぎた。そう考えて2着以下の4角順位を見てみると……
2着 リアルスティール 3番手
3着 キタサンブラック 2番手
4着 ブライトエンブレム 5番手
5着 クラリティスカイ 1番手
ご覧のとおり、ほとんどが4コーナーで前につけた馬で決着していたのだ。言ってみれば高速決着の前残りの競馬。それが、今年の皐月賞だった。
つまり、リアルスティールは何の不利も受けない前残りの展開で2着になったことになる。それでいて、「ダービーで大幅に条件向上!」ということができるだろうか? 疑問でならない。
他にも「春のクラシック未勝利の鞍上」、「ディープインパクト産駒の“呪縛”」など、様々な不安要素がある。
ドゥラメンテとの2強対決に注目が集まっているが……
この2頭で決着する可能性は低い
というのが現時点での見解だ。
なお、皐月賞組で買いたい馬といえばこの馬だ。
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前走は出負けに加えて4コーナーで外に振られる不利があった。脚質的に無理な展開だったため、参考外でOK。再び出遅れるリスクはあるためどこまで重たい印を打つかは検討中だが、普通に買っていい1頭だと感じている。