今回は日本ダービーの有力馬診断を行っていこう。

最初に取り上げるのはドゥラメンテだ。圧倒的な末脚で皐月賞を制したキングカメハメハ産駒産駒は2冠を達成できるのか?

馬券的な観点から見て、どのように扱っていけばいいのだろうか? 見ていくことにしよう。

ドゥラメンテの信頼度

はっきり言ってドゥラメンテは強い。かなり強い。この世代で抜けていると言っても過言ではない。

なんといっても未勝利戦とセントポーリア賞が圧巻だった。以下は共同通信杯の際に書いた検証記事だ。こちらを振り返ってみよう。

まず未勝利戦の1分47秒5は、未勝利にしては超秀逸なタイムだ。馬場によっては出るタイムであるものの、2着に1秒差をつけての快勝というのだから価値が高い。

そして前走のセントポーリア賞では1分46秒9という驚くべきタイムを叩き出した。

単純な比較はできないが、前日の古馬1000万条件が1分47秒1だった。このレースは逃げ馬が飛ばしたため、タイムが出やすい展開だった。にもかかわらず、ドゥラメンテの方が走破タイムは速い。

さらに言えば2走連続で1分47秒5を切るタイムを出した点が高く評価できる。

2005年以降、以下の条件に該当する馬は後のGIですさまじい成績を残した。

・3歳2月までに中央4場の芝1800mを1分47秒5を切るタイム、かつ2着に0.2秒差で走破
・前走勝利
・サンデーサイレンスの血を保持

3歳の2月までに1分47秒5を切るというのは相当優秀。さらに2着に一定の差をつけ、連勝でそのタイムを叩き出すというのは、フロックでなかった証明といえる。

そしてサンデーサイレンスの血を持っているというのは、クラシックへむけた成長力があるということだ。(早熟な米国ダート血統だと3歳で枯れてしまうため)

この2つの条件を満たした馬は過去10年で9頭。

ヌーヴォレコルト(秋華賞馬)
トゥザワールド(皐月賞、有馬記念2着)
コディーノ(皐月賞3着)
ジェンティルドンナ(GI7勝)
サダムパテック(マイルチャンピオンシップ馬)
ディープサウンド(特になし)
リルダヴァル(NHKマイルC3着)
フサイチアソート(特になし)
フサイチリシャール(朝日杯FS馬)

ご覧のとおり、そうそうたるメンバーだろう。該当馬9頭のうち、4頭はGI馬、さらに3頭はGIで馬券に絡んでいる。

以上。実際、ドゥラメンテは皐月賞を制した。共同通信杯では負けているが、中2週という厳しいローテーションだったことや、世代屈指のハイレベルレースだったことを考慮すると、「負けてなお強し」と評価できる。

そうなると、ダービーでも勝ち負けになる可能性が高い

懸念点があるとすれば、折り合いと、スパっと切れすぎるところくらいか。

コントロールが難しい馬のため、外枠に入って外を回した場合、折り合いを欠いて……というパターンが考えられなくもない。

ただし、能力値の高さに疑いの余地はない。リアルスティールやキタサンブラックですら、単純な能力で圧倒できるくらい絶対的な力を持っている。

ここでも無視できない1頭と考えていいだろう。

なお、現時点での面白いと考えている穴馬はこの馬だ。

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前走は位置取りがあまりよくなかったし、コーナーで致命的な不利を受けてしまったため、参考外でOKだ。そもそも皐月賞はドゥラメンテを除けば前残りのレース。後ろからいったこの馬には厳しかった。今回、内枠を引いてスムーズな競馬ができれば面白い。