皐月賞の出走馬と枠順が発表された。

サトノクラウンやリアルスティール、ドゥラメンテといった有力馬はどんな枠に入ったのか? 注目の伏兵たちは台頭できるのか? 見ていくことにしよう。

なお、皐月賞の徹底検証はメルマガで行っている。

あらゆる可能性を考慮し、多角的な目線で検証を行っている。一つのレースをこれだけ徹底的に分析するメルマガも、他にないのではないだろうか。

もちろん、検証だけでなく、結果も出している。成績はメルマガのページを参照あれ。

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皐月賞枠順

1枠1番 ブライトエンブレム(牡3│美浦│小島茂│田辺)
2枠2番 ドゥラメンテ(牡3│美浦│堀│M.デムーロ)
2枠3番 スピリッツミノル(牡3│栗東│本田│酒井)
3枠4番 ワンダーアツレッタ(牡3│栗東│河内│柴田大)
3枠5番 リアルスティール(牡3│栗東│矢作│福永)
4枠6番 タガノエスプレッソ(牡3│栗東│五十嵐│菱田)
4枠7番 キタサンブラック(牡3│栗東│清水久│浜中)
5枠8番 サトノクラウン(牡3│美浦│堀│C.ルメール)
5枠9番 ミュゼエイリアン(牡3│美浦│黒岩│柴山)
6枠10番 ベルーフ(牡3│栗東│池江│戸崎)
6枠11番 ダノンリバティ(牡3│栗東│音無│岩田)
7枠12番 ベルラップ(牡3│栗東│須貝│三浦)
7枠13番 コメート(牡3│美浦│土田│嘉藤)
8枠14番 クラリティスカイ(牡3│栗東│友道│横山典)
8枠15番 ダノンプラチナ(牡3│美浦│国枝│蛯名)

サトノクラウンは5枠8番、リアルスティールは3枠5番、ドゥラメンテは2枠2番に入った。では、どの枠順に入った馬が強調できるのか、見ていこう。

皐月賞│過去9回枠順別成績

枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 2- 1-14/18 5.6% 22.2% 28 84
2枠 0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 0 81
3枠 2- 0- 2-14/18 11.1% 22.2% 175 73
4枠 1- 0- 0-17/18 5.6% 5.6% 20 7
5枠 0- 3- 1-14/18 0.0% 22.2% 0 191
6枠 0- 0- 2-16/18 0.0% 11.1% 0 47
7枠 3- 1- 1-22/27 11.1% 18.5% 39 54
8枠 2- 2- 2-21/27 7.4% 22.2% 86 73

集計期間:2005. 4.17 ~ 2014. 4.20

見て分かる通り、かなりバラけていて明確な傾向はない。少なくとも外枠が極端な不利になることはないと考えられる。

特に今年は「内枠有利」になる可能性は低い

昨年、中山競馬場は改修工事を行った。馬場もテコ入れされ、従来のものから変わった。改修して以降の開催では、中山らしからぬ“差し馬場”が出現する機会が多くなった。

特に開幕週を比較すると明確な傾向の違いが分かる。例えば昨年と今年の3回中山開幕週における脚質別の成績を比べてみよう。

2015年

脚質上り 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 1- 0- 3- 7/ 11 9.1% 36.4% 130 81
平地・先行 1- 3- 0- 21/ 25 4.0% 16.0% 8 28
平地・中団 5- 5- 4- 34/ 48 10.4% 29.2% 163 116
平地・後方 1- 1- 2- 37/ 41 2.4% 9.8% 23 57
平地・マクリ 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 100.0% 180 175

集計期間:2015. 3.28 ~ 2015. 3.29

2014年

脚質上り 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 2- 2- 1- 5/ 10 20.0% 50.0% 92 197
平地・先行 3- 2- 4- 21/ 30 10.0% 30.0% 29 132
平地・中団 2- 3- 3- 41/ 49 4.1% 16.3% 31 44
平地・後方 1- 1- 1- 41/ 44 2.3% 6.8% 10 31
平地・マクリ 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100 280

集計期間:2014. 3.29 ~ 2014. 3.30

2014年は逃げ、先行馬が半数以上の勝ち星を挙げている。回収値を見ても前に行った馬のほうが優秀だ。一方、今年は差しがバンバン決まっている

枠順を見ても同じだ。

今年の開幕週は7枠が3勝、8枠も1勝を含めて3頭が馬券に絡んだ。一方、昨年は7枠が1勝、8枠に至っては(0−1−2−16)と、ほとんどの馬が馬券に絡めなかった。

よって、今年は例年より差しが決まる馬場であり、枠順も外枠を割引く必要は全くないと判断したい。

そうなると、この馬は微妙な枠に入ってしまった。

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