今回の桜花賞の回顧は、このレースから学べた“教訓”を書いていくことにしよう

圧倒的1番人気のルージュバックが飛び、伏兵だったレッツゴードンキが勝ったレースから見えてくるものとは何なのだろうか?

“無敗”というブランド

ルージュバックは単勝1.6倍の1番人気に支持されていた。3戦3勝、前走のきさらぎ賞で牡馬を一蹴と、人気に支持される理由は多々あった。

しかし、1.6倍というのはいくらなんでも過剰ではなかっただろうか?

これほど売れた理由の一つは“無敗というブランド”にあったように思う。「負けていない」というのは無限の可能性を感じさせる。「もっと上のレベルでやれる」、「とてつもない強さを秘めている」。そう、ファンに感じさせる。だから人気になる。

だが、実際の勝負ではそれまでの戦績が無敗かそうでないかというのはあまり関係ない。むしろ無敗馬を管理する関係者や騎手は必要以上のプレッシャーを感じてしまいがちだ。

無敗馬に夢を見たい気持ちは競馬ファンとして分からないではないが、「馬券」という観点から見ると、無敗馬に期待しすぎるのはあまり得策ではない。

前に行ける強みと操作性

基本的に内が有利な現代競馬では前へ行って良いポジションを取れること、一言で言うなら「操作性の高さ」が大きな武器になる。

・現代競馬は基本的に内枠有利
・折り合いを気にする馬が多く、スローになりやすい(=前が有利)
=先行して内に入れた馬が圧倒的に有利
=操作性が高い馬が有利

こういう構図が成り立つ。

レッツゴードンキはどんな競馬でもできる強みがある。札幌2歳ステークス(好位追走)、阪神ジュベナイルフィリーズ(差し)、チューリップ賞(逃げ)と、違うタイプの競馬を経験しても崩れなかった。

「ペースに恵まれた」
「フロック」

そういう意見があるのは分かるが、「恵まれるポジションを取れること」、「どんな競馬にも対応できる操作性があること」も才能なのだ。

桜花賞の教訓を皐月賞にいかそう

皐月賞にはサトノクラウンとキタサンブラックという無敗馬が出走してくる。この2頭はあまり人気になるタイプではないが、少なからず買われるはずだ。

またリアルスティールやドゥラメンテといった差し馬が人気を集める見込みとなっている。

しかし、皐月賞は桜花賞以上に立ち回りのうまさが求められる。こういう馬を素直に買っていいのか? しっかりと考えていきたい。

なお、人気の盲点になりそうでうまく立ちまわって恵まれる可能性がある馬を1頭挙げておこう。

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逃げ馬は舐められがちだが、この馬は普通に強い。血統的にも面白い。人気がないなら買っておきたい1頭だ。