高松宮記念で◎ハクサンムーンで的中したことについて、ことのほか反応があって驚いている。個人的には勝負度の高いレースではなかったため、あまり褒められたものではないと考えているが、「ハクサンムーンを本命にした理由を教えてほしい」という問い合わせも多い。

ということで今回は人気薄のハクサンムーンに二重丸を打った理由について書いていこう

絶好の買い時

ハクサンムーンに重い印を打とうと思った理由は主に2つある。

一つは血統が最高だったこと

もう一つは“絶好の買い時”だったことだ。

まず前者から。アドマイヤムーン産駒は中京芝1200mを最も得意なコースの一つとしている。以下、メールマガジンで配信した血統検証から抜粋。

2012年以降、中京で最も良い成績を残しているのが
アドマイヤムーンなのである。
その成績はというと……

集計期間:2012. 3. 4 ~ 2015. 3.21
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着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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4- 3- 3-12/22 18.2% 31.8% 45.5% 230 173
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※10番人気以内

ご覧のとおり、相当優秀な成績を残している。

22頭走って5番人気以下の穴馬が4頭穴を開けているが、
全て違う馬というのだから適正の高さが伺える。

今年出走するアドマイヤムーン産駒といえば……

ハクサンムーン

〜〜〜中略〜〜〜

ちなみにアドマイヤムーンといえば
ミスプロ系×サンデー系という配合をしている。

実は当コースではこの配合の馬も好成績を残している。

■父ミスプロ系×母父サンデー系
集計期間:2012. 3. 4 ~ 2015. 3.21
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着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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2- 1- 2- 7/12 16.7% 25.0% 41.7% 136 128
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※10番人気以内

■父サンデー系×母父ミスプロ系
集計期間:2012. 3. 4 ~ 2015. 3.21
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着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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7- 4- 4-32/47 14.9% 23.4% 31.9% 97 109
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※10番人気以内

ご覧のとおり、いずれも好走率30%以上、
回収率も水準より高い数字を記録している。

アドマイヤムーンという種牡馬がよく、ミスプロ×サンデーの配合も良かったのだから買わずにはいられない。

そしてもう一つの理由が“絶好の買い時”だったこと。ハクサンムーンの近走を振り返ってみよう。

前走 オーシャンS 2着
→ペースが緩まない厳しい流れとなり、差し馬が1、3着と台頭。その中で4角1番手で回りながら2着となった=力がなければ沈んでいた

2走前 阪神カップ 18着
→3歳以来の1400m。当然、合うはずもなく惨敗。が、逃げ馬というのは負けるときは大負けする。ノーカウントでOKなレース

3走前 スプリンターズS 13着
→差し馬が上位を独占。1度も12秒台を刻まない厳しい流れとなった。直線の長い新潟開催だったこともあり、逃げ馬には極めて厳しいレースとなった

5走前 高松宮記念 5着
→まさかの出遅れで逃げられず。そんな中、上がり3位の脚で猛然と追い込み5着=負けた理由は明確。スプリントGIで出遅れて5着は立派

その他、スプリントGIで2度の好走歴あり。

ご覧のとおり、負けたレースは明確な敗因があり、走ったレースは必然の好走だった。むしろ流れが向いていない中でよく走っていた。しかも前走は力があるところをしっかりと証明していた。

血統評価が「A」で、これだけ多くの強調材料がありながら人気を落としているというの出れば「買い」意外の選択肢はない。

また、ハクサンムーンは「高齢馬の好走条件」、「馬体重好走ゾーン」にも当てはまったほぼ完璧な馬だった。

このように、『JINの勝ち組育成メルマガ』では多角的な視点で競馬を捉えることで精度の高い検証と予想を提供している。興味がある方はぜひご登録を。後悔させない内容と自負しているため、期待していてほしい。

さて、“超GII”の大阪杯とダービー卿チャレンジトロフィーが行われる。

特に大阪杯はキズナやスピルバーグら、GI馬7頭という超豪華メンバーとなった。ここも的中し、来週以降のGIロードに勢いを付けたいところだ。

なお、現時点での本命候補はこの馬だ。

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前走が最高の条件だったため、ここでも、というのは微妙かもしれない。ただ、今回も同じように条件が合うのだ。2走前を除けば高いレベルで安定して走っている。おそらく、GI馬が多く出走してくるため、オッズ的な妙味もあるはず。そうなると、この馬から入るという手もある。