先週で皐月賞トライアル(弥生賞、若葉ステークス、スプリングステークス)が終了した。今週末の毎日杯から何頭か出走する可能性があるとはいえ、大体のメンバーは出揃ったと言える。

そこで今回は皐月賞に出走を予定している馬たちをまとめ、一足先に展望していこう。

優先出走権組

弥生賞

サトノクラウン
ブラックエンブレム
タガノエスプレッソ

若葉S

レッドソロモン
ワンダーアツレッタ

スプリングS

キタサンブラック
リアルスティール
ダノンプラチナ

賞金順

シャイニングレイ(3650万円)
ベルーフ(2750万円)
ベルラップ(2500万円)
グァンチャーレ(2250万円)
コメート(2200万円)
クラリティスカイ(2000万円)
スピリッツミノル(1900万円)
ミュゼスルタン(1900万円)
ダノンメジャー(1850万円)
コスモナインボール(1700万円)

―――ボーダーライン―――

ポルトドートウィユ(1650万円)
アヴニールマルシェ(1650万円)
ドゥラメンテ(1650万円)
アダムスブリッジ(1400万円)

なお、アルマワイオリ、ヤングマンパワー、セカンドテーブルなど、短距離やダート路線を選択して皐月賞に出走する見込みが薄い馬は除外してある。

高すぎる賞金ライン

2歳重賞を充実させたことで賞金のボーダーラインが一気に上がった

例年なら重賞2着やオープン特別勝利の賞金があれば出られるラインだったが、今年は足りない。

ボーダーラインの直後につけている馬たちはいずれも素質馬であり、クラシックに出たら馬券圏内に来る可能性を秘めた馬たちだけに、とても残念でならない。特に若葉ステークスを使ったポルトドートウィユとアダムスブリッジは権利を取りたかった。

あんな負け方をしたらクラシックでどっちみち勝負にならないと思われるかもしれないが、若葉Sとクラシックの条件は異なる(=パフォーマンスを上げる可能性はある)し、ここで賞金を加算できればダービーまで問題なく行けたはず。とても残念な結果だった。

皐月賞展望

今年のクラシックはレベルが高いと思っているが、上記の4頭が出られないとすると、案外微妙なメンバーになるかもしれない

コスモナインボールやクラリティスカイ、ミュゼスルタンのように2歳重賞で賞金を積んだ馬は勝負にならないだろうし、若葉S組は本番ではちょっと……というレベル。(特に若葉Sからは毎年のように面白い穴馬が出てくるが、今年は微妙)

そうなると、中心はトライアルで好走した馬になってくるだろう。

あとは「成長力のある馬=クラシック向きの血統、皐月賞向きの血統」の馬を見つけられるかどうかが鍵になる。

ちなみに現時点で本命候補と考えているのがこの馬だ。

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前走は人気を裏切ったが、完全に想定内の負け。ここで負けて本番の皐月賞で巻き返すという青写真を描いていただけに、しっかり負けてくれて嬉しかった。

血統は皐月賞向き。無敗馬やディープインパクト産駒が人気を集めるだろうから、この馬の人気はそこそこに収まるはず。そうなったら全力で狙っていきたい。