今回はアーリントンカップの検証を行っていこう。
クラシックはもちろん、NHKマイルカップへ向けた重要な一戦として楽しみなレースだ。
まずはレースの概要を見ていくことにしよう。
スピード馬を狙え!
アーリントンカップは阪神の開幕週に行われる。馬場状態が良好なため、スピード馬が台頭しやすい。
例えば、前走距離別の成績を見てみよう。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 3- 8- 6- 38/ 55 | 5.5% | 30.9% | 11 | 105 |
今回延長 | 6- 2- 1- 36/ 45 | 13.3% | 20.0% | 140 | 115 |
今回短縮 | 1- 0- 3- 26/ 30 | 3.3% | 13.3% | 13 | 30 |
集計期間:2005. 2.26 ~ 2014. 3. 1
ご覧のとおり、圧倒的に前走マイルか、短い距離を使っていた馬が良い成績を残している。
求められる要素が「スピード>スタミナ」という構図がはっきりしているわけだ。
また、距離短縮馬が不振な理由はもうひとつある。
3歳の春に1800m以上で強い競馬をした馬は、普通ならクラシックトライアルへ出走する。にもかかわらず、クラシックと関わりが薄いアーリントンカップを使ってくるということは……
クラシックで戦うレベルにない馬
である可能性が高い。また、仮に適正距離がマイルだったとしても、3歳のこの時期は距離の融通がきく。能力が高い馬なら、1800mや2000mでも強い競馬ができるはずなのだ。
そんな中で路線をマイルに切り替えてくるということは「そのレベルの馬」である可能性が高い。
まとめると……
・開幕週でスピードが求められるため、スピード馬が台頭
・能力が低い可能性が高い距離短縮馬は割引
=ベストは1400mでマイルも対応できるタイプの馬が狙い目
これを念頭に、検証を進めていくべきだろう。
例えばこのタイプに合致するこの馬は、面白い穴馬になりそうだ。
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