今週は今年初のGIフェブラリーステークスの検証を徹底的に行なっていく。
まずはフェブラリーSの“位置づけ”から考えていこう。一般的に「春のダート王決定戦」と呼ばれるレースだが、現在のダートのレース体系を考えると“ある意外な一面”が見えてくる。
その“裏の顔”に的中へのヒントが隠されている。
フェブラリーの“裏の顔”
日本人にとって春は始まりの季節だ。
年度が切り替わり、入学式や入社式が行われる。ここがスタート、新たな生活の始まり――。
それが日本人の感じる春という季節の印象だろう。
フェブラリーSは「春のダート王決定戦」と位置づけられている。だからフェブラリーSから、2015年のダート競馬が始めるような印象を受ける。
しかし、実際にはそうではない。
始まりの季節である春は、もう一つの顔を持っている。それが……
終わりの季節
という側面だ。入学式がある一方で卒業式がある。年度が切り替わり、入社式が行われる一方、年度を切り替えるために決算がある。
そう、フェブラリーSはまさにダート路線の“決算”といえるレースなのだ。
現在のダート路線は中央・地方を合わせて11つのGIがある。うち、古馬のGIは9つ。開催順に並べると……
1月 川崎記念
2月 フェブラリーS
5月 かしわ記念
6月 帝王賞
10月 マイルチャンピオンシップ南部杯
11月 JBCレディスクラシック
11月 JBCスプリント
11月 JBCクラシック
12月 チャンピオンズカップ
ここで一つ気付かされることがある。10月〜2月まで、1カ月に1度はGIがある。一方、(競馬のシーズンではない夏はもちろん)フェブラリーS終了後、かしわ記念までかなり間隔が空いている。有力馬はかしわ記念をパスすることも多いため、実質、6月の帝王賞まで4カ月も大レースがない。
つまり、現在のダート路線における“始まりの季節”は春ではなく、10月なのだ。そこからGIが続き、一区切りつくのが2月ということになる。
よって、フェブラリーSはダート路線の“総決算”という意味合いを含んでいる。
“総決算”の意味合いがあるレースでどんなことが重要になるのか? それを考えることで、フェブラリーSで狙える馬が見えてくる。詳細はメルマガで書くが、端的に言えば「余力勝負」という側面が大きい。
宝塚記念や有馬記念がそうであるように、GIを連戦してきた馬は“見えない疲労”を抱えているはず。その見えない疲労がピークに達するのがフェブラリーSであり、そういう馬はここで好走することができない。
そのことを頭に入れて予想していくべきだろう。
なお、人気馬の中で明らかに1頭、“見えない疲労”が溜まっている可能性が高い馬がいる。
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