今週のメルマガでは共同通信杯の徹底検証を行っている。

すでに事前検証はほとんど終了して本命対抗馬はすんなり決まった。ちなみに圧倒的な1番人気が予想されるドゥラメンテではない。血統をはじめとして、期待値の高いファクターに合致した魅力的な出走馬がいるのだ。

勝負レースになる可能性もあり、枠順発表が待ち遠しい。詳細はメルマガで。

さて、今回はクイーンカップの消しファクターについて書いていこう。

強調できない戦績

クイーンカップはある程度、好走の条件が決まっている。その条件から外れると、途端に期待値が低くなる。

「クイーンカップで買えない条件」をいくつか書いていこう。なお、このレースでは12番人気以下が馬券に絡んだことはないため、下記のデータの対象は11番人気以内とする。

距離延長馬

まず前走の距離について。クイーンカップはマイルより短い距離を使ってきた馬の成績が非常に悪い。

前走距離 着別度数 勝率 複勝率 単回 複回
同距離 8- 8- 9- 47/ 72 11.1% 34.7% 57 81
今回延長 0- 1- 2- 23/ 26 0.0% 11.5% 0 117
今回短縮 2- 1- 0- 9/ 12 16.7% 25.0% 63 50

集計期間:2005. 2.19 ~ 2014. 2.18

ご覧のとおり、圧倒的に距離延長馬の好走率が低い

 

“ラッキーパンチ”があって回収値こそ高いが、信頼性はとても低い。他の項目でよほど魅力的なファクターに合致していない限り、思い切って消していいローテだ。

今回、距離延長なのは……

クイーンズターフ
サンクタリリアス
ティーズアライズ
パイナワレア

間隔が詰まりすぎているローテーション

ローテーションつながりでもう一つ。

牝馬はただでさえ調整が難しい。特に若い牝馬というのは気まぐれで、ローテーションがきついと途端に走らなくなってしまうケースが多い。

クイーンカップでは「中4週」が分岐点となる。中3週以下の馬は(0−0−1−16)と壊滅状態なのだ。

ある程度、間隔を明けて臨んでくる方がベターといえる。

今回、中3週以下なのは……

クイーンズターフ
サンクタリリアス
ジュエルクイーン
パイナワレア
ファンシーリシェス

極端過ぎる脚質

牝馬限定の重賞といえばスローペースの瞬発力勝負になりやすい

よって、ある程度の位置にポジションを取っておかないと、優秀な末脚を持っていても物理的に届かないというケースが多々起こる。

クイーンカップも例外ではなく、前走後方から競馬を進めた馬の成績は(0−0−1−14)と、ほとんど馬券になっていない。

ミクロコスモスやコレクターアイテムといった1番人気2頭を含む6頭が5番人気以内に支持されていたが、馬券になったのはわずか1頭。2番人気のハロースピードが3着に入っただけだ。(つまり、馬券になったものの、人気を裏切っている)

中団以上に位置取って競馬を進められる“裏付け”がある馬の中から軸馬を選ぶのが無難といえるわけだ。

今回、前走後方から競馬を進めたのは……

クイーンズターフ
ティーズアライズ
ブルックデイル
ペルフィカ
メイショウメイゲツ
ロカ

特に人気に支持されることが確実なロカにとっては、気になる不安要素と言えそうだ。

なお、上記の消しファクターに一つも当てはまらないクイーンカップの注目馬は以下の馬たちだ。

その馬の名(C、E)は↓↓(ランキング内で『アルファベット→馬名』の順で記載)

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