競馬で勝つためには期待値の高い馬を狙い続けることが大事だ。
しっかりとルールを決めて期待値の高い馬を狙い続ければ、必ずプラス収支に近づいていく。
それを体現したのが、先週の勝負レース、ゆりかもめ賞だった。
なぜ5番人気のヴェラヴァルスターを本命にしたのか? その理由こそ、期待値の高さだった。いい機会なので、東京芝2400mの狙いも含め、このレースを振り返っていこう。
東京芝2400mの狙い目
東京芝2400mはとにかく逃げ、先行馬の期待値が高い。2010年以降の脚質別の成績を見てみよう。(対象は10番人気以内とする)
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 4- 9- 10- 31/ 54 | 7.4% | 42.6% | 76 | 171 |
平地・先行 | 36- 27- 39-191/293 | 12.3% | 34.8% | 70 | 85 |
平地・中団 | 49- 36- 37-266/388 | 12.6% | 31.4% | 112 | 80 |
平地・後方 | 23- 32- 19-221/295 | 7.8% | 25.1% | 67 | 76 |
平地・マクリ | 4- 2- 1- 13/ 20 | 20.0% | 35.0% | 92 | 71 |
集計期間:2010. 1.30 ~ 2015. 2. 1
ご覧のとおり、圧倒的に逃げ、先行馬の成績が高い。
特に逃げ馬は複勝率43%、複勝回収値171という驚異的な数字を記録している。(ちなみに翌日行われた同条件の早春ステークスでは前走逃げたメイショウカドマツが逃げ切り勝ち)
よく、「東京は直線が長いため、差し馬を狙え」という予想を見るが、そんなのは大嘘なのだ。
ゆりかもめ賞の出走表を見てみると、前走逃げた馬は3頭いる。
オトコギイッポン
トーセンアーネスト
ノースヒーロー
普通ならこの3頭から本命を選べばいい。
しかし、私はこの3頭を高く評価しなかった。この3頭は「極めて期待値が低い馬」の条件に合致していたからだ。
トーセンアーネストとノースヒーローは前走ダート、オトコギイッポンは前前走ダートで勝ち星を挙げていた。
しかし、東京芝2400mは「前走ダート」を使ってきた馬の成績が(3−4−0−52)、複勝率12%、複勝回収値47と、期待値が極めて低い。
よって、この3頭は買えない。(実際、全頭掲示板にすら乗れず)
となると、次に目が行くのが、前走先行した馬だ。となると……
ヴェラヴァルスター
カルナヴァレスコ
この2頭になる。
ではどちらを軸にすればいいのか? ここで東京芝2400mの血統傾向を見ていこう。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 18- 9-11-59/97 | 18.6% | 39.2% | 113 | 94 |
キングカメハメハ | 11- 7- 9-47/74 | 14.9% | 36.5% | 77 | 87 |
ハーツクライ | 10-10- 6-30/56 | 17.9% | 46.4% | 146 | 97 |
ステイゴールド | 10- 8- 9-52/79 | 12.7% | 34.2% | 82 | 81 |
ゼンノロブロイ | 10- 2- 9-32/53 | 18.9% | 39.6% | 76 | 91 |
シンボリクリスエス | 6- 9- 6-39/60 | 10.0% | 35.0% | 126 | 85 |
ジャングルポケット | 6- 6- 4-43/59 | 10.2% | 27.1% | 114 | 72 |
ネオユニヴァース | 5- 3- 3-24/35 | 14.3% | 31.4% | 50 | 62 |
ダンスインザダーク | 4- 5- 4-30/43 | 9.3% | 30.2% | 70 | 80 |
スペシャルウィーク | 3- 3- 2-19/27 | 11.1% | 29.6% | 61 | 83 |
集計期間:2010. 1.30 ~ 2015. 2. 1
成績上位10頭の種牡馬の成績だ。
ハーツクライの成績がずば抜けていることが分かる。(※このレースが行われる前のデータ。ヴェラヴァルスターは含まれていない。)ステイゴールドも悪くないが、ハーツクライほどではない。(実際にはもう少し複雑な血統的な理由があるのだか、ここでは割愛する。気になる方はメルマガで)
そうなると、この時点でヴェラヴァルスターは「極めて期待値が高い馬」ということになる。
さらにもう一つの決め手が枠順だった。
東京芝2400mは、とにかく内枠の期待値が高い。特に1、2枠は、買い続けるだけでプラスになる。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 21- 10- 10- 68/109 | 19.3% | 37.6% | 137 | 106 |
2枠 | 19- 11- 20- 78/128 | 14.8% | 39.1% | 191 | 145 |
3枠 | 15- 10- 10- 89/124 | 12.1% | 28.2% | 105 | 67 |
4枠 | 9- 6- 10- 92/117 | 7.7% | 21.4% | 43 | 52 |
5枠 | 13- 14- 20- 81/128 | 10.2% | 36.7% | 52 | 91 |
6枠 | 12- 12- 12- 94/130 | 9.2% | 27.7% | 76 | 86 |
7枠 | 9- 24- 19-105/157 | 5.7% | 33.1% | 34 | 82 |
8枠 | 18- 21- 6-130/175 | 10.3% | 25.7% | 60 | 56 |
集計期間:2010. 1.30 ~ 2015. 2. 1
ヴェラヴァルスターは2枠4番、カルナヴァレスコは1枠1番と絶好の枠順だった。
もはやこの2頭しか見えない。
結果、カルナヴァレスコはアクシデントにより競走除外となってしまったが、自信の本命に指名したヴェラヴァルスターが1着。3番手と評価したスワーヴジョージが3着、ゼンノロブロイ産駒ということで拾ったタンタアレグリアが2着となり、3連単など完全的中となった。
期待値の高い馬を買い続けることでプラス収支を実現できる。
これからも“ゲキ馬”や予想を通して、期待値の高い馬をピックアップし、探し方を伝えていきたい。また、メルマガに登録してもらえれば、より深く、期待値が高い馬がどういう馬かということを知っていただけると思う。興味がある方は、ぜひ。
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