今回はアメリカジョッキークラブカップに出走するエアソミュールについて考えていこう。
毎日王冠で勝利しながら古馬の王道路線を歩まず、ローカル路線へ。金鯱賞では3着に好走し、充実期を迎えている。ここでも好走の可能性はあるのだろうか?
エアソミュールの取捨選択
意外かもしれないがジャングルポケット産駒は晩成傾向にあるため、高齢馬のほうが期待値が高い。芝重賞における年齢別の成績を見てみると……
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
2歳 | 6- 1- 0- 26/ 33 | 18.2% | 21.2% | 147 | 50 |
3歳 | 9- 5- 10- 94/118 | 7.6% | 20.3% | 28 | 38 |
4歳 | 5- 5- 2- 37/ 49 | 10.2% | 24.5% | 75 | 84 |
5歳 | 8- 5- 3- 54/ 70 | 11.4% | 22.9% | 250 | 123 |
6歳 | 3- 7- 4- 38/ 52 | 5.8% | 26.9% | 37 | 89 |
7歳 | 0- 2- 2- 25/ 29 | 0.0% | 13.8% | 0 | 135 |
集計期間:2006. 8. 6 ~ 2014.12. 6
ご覧のとおり、2、3歳は複勝回収値50以下と極めて期待値が低い。古馬になってから徐々に力をつけ、5、6歳がピークといえる。7歳になって穴を開ける馬も多い。
エアソミュールは6歳馬。まさに充実期真っ只中と言っていいだろう。
札幌記念から使い続けてきているが、ある程度間隔をあけているため、心配の必要はないだろう。中山ではディッセンバーステークスで快勝。最低限の適性はあると考えられる。
近親にはホープフルステークスを勝ったエアアンセムがいる。ここで走れるだけの血統的な背景もある。この馬も有力馬の1頭と考えて良さそうだ。
ということでAJCCは有力馬がいずれもまずまず強調できるレースになりそう。それだけに、伏兵の選定に注意を払っていきたい。
例えばこの馬は現在の中山の好走血統に合致しているため、穴馬として面白いかもしれない。
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