今回は京成杯の回顧を行っていこう。競馬予想は回顧から始まっている。回顧を行うことで次走の好走馬が見えてくる。

京成杯は◎ベルーフ、▲クルーガーが好走したものの、妙味を考慮してブラックバゴを嫌った結果、的中はワイドのみにとどまった。

2016年は完全的中できるよう、しっかりと振り返っていこう。

中山11R 京成杯/勝負度B 波乱度C

◎17 ベルーフ → 1着
○08 タケルラムセス → 9着
▲05 クルーガー → 3着
☆13 ソールインパクト → 4着
△02 ブライトバローズ → 17着
△14 ナスノセイカン → 10着
×04 ダノンリバティ → 5着
×11 ディアコンチェルト → 11着
×12 バルビエール → 16着

京成杯的中会員:shawshank様

レース展開

前走ダート戦で逃げ切り勝ちを収めたオトコギイッポンがハナを切った。コスモナインボール、バンビエールといった伏兵が続き、有力各馬は中団から後方に控える展開に。

道中は2度、13秒台を刻む比較的緩い流れとなったが、ラスト4ハロン目から加速。中山の馬場は差しが届く馬場状態だ。結果的に差し比べとなり、後方に待機していたベルーフ、クルーガー、ソールインパクトらが前を猛追。中団から徐々に脚を伸ばしたブラックバゴも含めた4頭の争いとなった。

結果、差し比べに勝ったベルーフが差しきり、ブラックバゴは2着。ベルーフまでが馬券圏内に入った。

血統評価

ベルーフとクルーガーは血統評価「A」。ブラックバゴは「B」と、血統評価が高い馬たちの決着となった。そういう意味では想定内の結果だし、ブラックバゴが人気になっていなければ買っていただけに、仕方ない結果と言える。(さすがに1番人気で積極的に買うべき馬ではない)

ベルーフはハービンジャー産駒というのが嫌われて3番人気にとどまった。しかし、血統背景は完璧だった。

ハービンジャーは東京や京都の軽く直線が長い競馬場より、直線が短くて芝が重たい競馬場のほうが得意だ。「重賞実績がない」という点も嫌われていたが、そもそもハービンジャーは早熟血統ではない。2歳重賞で結果が出せるわけがなかったのだ。

つまり、東京や京都で行われる2歳重賞というのはハービンジャー産駒にとって二重苦だったのである。

一方、京成杯が行われる中山はタフな馬場コンディションで直線が短い。タフな条件のため、2歳重賞で幅を効かせていた早熟血統が苦手な舞台でもある。

つまり、ハービンジャー産駒にとって格好の条件が揃っていたわけだ。

しかもベルーフは京成杯勝ちのフェイムゲームや、小回りの秋華賞を制したショウナンパンドラの近親。小回りの京成杯というのは、絶好の舞台だった。

皐月賞でも面白い。一方、ダービーではキレ負けを考慮するべき。

2着のブラックバゴは父、母父ともに凱旋門賞に縁のあるタフな種牡馬だ。3着のクルーガーは中山で爆発中のキングカメハメハ産駒ということに加え、ディクタスはサドラーズウェルズの血を引いている。

京成杯の好走血統に完全に合致した馬で決着した、理にかなった結果と言える。

来年への教訓

京成杯のポイントは……

・とにかくタフな血が狙い目
・2歳重賞で幅を効かせていた早熟血統は軽視
・外枠は不利ではない
・距離実績馬を重視

来年もこの辺りを重視して予想を展開していくべきだろう。

なお、より詳細な回顧は、メルマガで行う予定。各馬の評価に言及する。

さて、今週はアメリカジョッキークラブカップと京都牝馬ステークスが行われる。それぞれのレースにおける現時点での本命候補を挙げておこう。

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