錦織圭は本当にすごい。毎回見ていてそう思う。特にギアのあげ方。

フェデラーやジョコビッチのような安定感はまだないけど、「ここは絶対に取る!」って時のショットの破壊力が抜群すぎる。フェレール戦はここぞという時に見せるドロップショットにしびれた。原稿を書く手が思わず止まってしまうくらい(笑)。

競馬も安定感は重要ですが、一番大事なのは「ここは絶対に取る!」というレースを見極めてドカンと勝負すること。エリザベス女王杯はそんなレースになりそうなので、検証に励みたい。

さて、今回は日曜日に行われるもう一つの重賞、福島記念を見ていくことにしよう。

とにかくスタミナ血統を

福島記念は小回りの芝2000mで行われる重賞だ。しかし、求められるのはとにかくスタミナである。

この時期の福島はタフなコンディションになりやすい。だからスタミナ血統が台頭する。先週の芝2000mで馬券になった馬の父を見てみると……

ブラックタイド
ローエングリン
タニノギムレット
チチカステナンゴ
アサクサデンエン
コンデュイット

ご覧のとおり、メジャーなサンデー系は1頭もいない。ローエングリンとアサクサデンエンはサドラーズウェルズ系、コンデュイットはキングジョージ(英GI芝2400m)、チチカステナンゴはパリ大賞典(仏GI芝2400m)の勝ち馬であり、欧州のスタミナ血統が強調できる馬場にある。

そして福島記念の血統傾向も同じようなイメージを持っていればいい。とにかくタフでマイナーな血を狙うべき。

特に日本の長距離GI(菊花賞、天皇賞春)に縁のある血には要注意が必要だ。歴代好走馬の血を見てみると……

2013年
1着 ダイワファルコン(3番人気)
父ジャングルポケット
→菊花賞馬オーケンブルースリ、天皇賞春馬ジャガーメイルらを輩出

2着 マイネルラクリマ(2番人気)
父チーフベアハート
→天皇賞春馬マイネルキッツらを輩出

3着 ラブイズブーシェ(7番人気)
父マンハッタンカフェ
→菊花賞、天皇賞春馬
母父メジロマックイーン
→菊花賞、天皇賞春馬

2012年
1着 ダイワファルコン(1番人気)
前述

2着 アドマイヤタイシ(8番人気)
父シングスピール
→サドラーズウェルズ系

3着 ダコール(2番人気)
父ディープインパクト
→菊花賞、天皇賞春馬

2011年
1着 ダンスインザモア(12番人気)
父ダンスインザダーク
→菊花賞馬

2着 ディアアレトゥーサ(1番人気)
父トーセンダンス
→菊花賞馬ダンスインザダークの全弟

3着 トウショウシロッコ(3番人気)
父母父トニービン
→凱旋門賞馬

過去3年だけ見ても全頭が日本の長距離GI、もしくは欧州の中長距離GIの血を持っていた。

血統的なスタミナの裏付け

これが福島記念を攻略する上で不可欠な要素となる。

差し馬のタイプを見極めろ

血統を絡めてレース質を考えてみると、どのような馬を狙うべきなのか、はっきりと見えてくる。下記の記事に書いたように、福島記念は差しが決まるレースだ。

上がりを重視せよ

しかし、瞬発力が持ち味のサンデー系は好走できていない。昨年はディープインパクト産駒のディサイファが1番人気に、一昨年はスペシャルウィーク産駒のデルフォイが3番人気に、3年前にはアグネスタキオン産駒のミステリアスライトが4番人気に支持されたが、馬券に絡むことはできなかった。

それもそのはず。こういった馬たちは福島記念で必要なスタミナを持ち合わせていないのだ。

血統的にスタミナの裏付けがある差し馬を狙う

これが福島記念の鉄則なのだ。

今年、出走表を見渡すと「これ1択だな!」というくらい血統的に合致したタイプの馬はいない。ただ、何頭か面白そうな馬がいるだけに、細部を詰めて狙っていきたいところだ。

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