今年のオールカマーは新潟芝2200mで行われる。
天皇賞秋やジャパンカップへ向けた重要な前哨戦のポイントはどこにあるのだろうか?
今回は強調できる実績について書いていこう。
強調できる実績
オールカマーは新潟芝2200mで行われる。2200mといえば非根幹距離。非根幹距離の重賞で求められる実績といえば、非根幹距離実績だ。
1600mや2000mのような根幹距離は、瞬発力が求められるレースになりやすい。
一方、1800mや2200mのような非根幹距離は、持続力を問われるレースになりやすい。
根幹距離と非根幹距離ではレース質が全く異なるのだ。特に非根幹距離は特殊なレース質になりやすい。
だから、“中山マイスター”と呼ばれ、2500mの有馬記念を筆頭に非根幹距離重賞を6勝したマツリダゴッホ、2年連続有馬記念3着でAJCCを制したエアシェイディなど、スペシャリストが生まれやすい。
スペシャリストが多く出るレースというのは“リピーターレース”と言い換えることができる。
つまり……
非根幹距離重賞で好走しているリピーターを探すこと――。
それがオールカマーの好走馬を見つけるための、ひとつのポイントとなる。
実際、歴代のオールカマー好走馬を見てみると、ほとんどが非根幹距離レースで好走した実績を持っていた。
具体的に言うと……
・非根幹距離重賞好走歴
・好走歴が非根幹距離に偏っている
いずれかに該当する馬がいれば注意が必要だ。
2013年
2着 メイショウナルト(2番人気)
キャリア4勝がすべて非根幹距離
3着 ダノンバラード(1番人気)
宝塚記念3着
AJCC1着
2012年
1着 ナカヤマナイト(2番人気)
共同通信杯1着
AJCC2着
2着 ダイワファルコン(4番人気)
カシオペアS1着
キャリア6勝中4勝が非根幹距離
3着 ユニバーサルバンク(6番人気)
京都新聞杯、共同通信杯2着
2011年
1着 アーネストリー(1番人気)
宝塚記念1、3着
アルゼンチン共和国杯2着
2着 ゲシュタルト(6番人気)
京都新聞杯1着
スプリングS2着
3着 カリバーン(2番人気)
非根幹距離(2−1−0−0)
3年だけ振り返ったが、好走馬9頭中8頭には明確な非根幹距離実績があった。
ちなみに先週、同条件で行われたセントライト記念の好走馬を見てみると……
1着 イスラボニータ(1番人気)
共同通信杯、東スポ杯2歳S1着
非根幹距離(3−0−0−0)
2着 トゥザワールド(2番人気)
非根幹距離(2−1−0−0)
3着 タガノグランパ(10番人気)
ファルコンS1着
非根幹距離(3−0−0−0)
ご覧のとおり、こちらも非根幹距離実績を持っていた。
今年のオールカマーでも非根幹距離実績を持つ馬には要注意が必要だ。となると、この馬を警戒しない訳にはいかない。
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前走は枠順の不利がもろにあった。もともと非根幹距離を得意としていて、重賞制覇を経験している。極端に力が落ちたとは思えないし、条件が向く今回なら巻き返しもあり得る。