前回は七夕賞における「ディープインパクト産駒不振の理由」に関して検証した。
ディープインパクト産駒が苦手なコースで狙うべき血統が何なのかということも分かったと思う。
今回は福島芝コースにおける“特注血統”の存在を紹介しよう。
驚異的な好走率
福島の芝コースで最も強調できる種牡馬、それは1点の疑いもなく……
アポインテッドデイ
である。
アポインテッドデイは父レッドランサム、母父ダンジグという血統だ。
競走馬時代は京王杯2歳Sで2着、朝日杯フューチュリティステークスで3着、共同通信杯で2着などの実績がある。
ただ好走しているように見えるものの、京王杯や共同通信杯では1番人気を裏切っていた。
一方、朝日杯FSは10番人気3着と、大幅に人気を上回っての激走だった。
東京で人気を裏切り、中山で人気以上に激走する――。
まさに福島で走りそうなキャリアを歩んできたわけだ。
サンデーサイレンスの血を一滴も持たず、ロベルト系×ダンジグ系というタフな血統の組み合わせという点を見ても、福島を得意としているのは当然のように思える。
実際、その成績が凄まじい。
これまで福島で出走したすべての馬の戦績を集計すると……
◆アポインテッドデイ産駒
集計期間:2009.11. 7 ~ 2014. 7. 5
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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4- 3- 4- 5/16 25.0% 68.8% 228 230
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ご覧のとおり、複勝率は約70%、単複回収値はともに200超という驚異的な成績を残している。
アポインテッドデイは競走馬時代、皐月賞に出走したものの、10着に敗退している。その後、クラシックとは全く縁がなかった。
種牡馬としてみても、産駒からクラシックで活躍するようなタイプの馬は出ていない。
「中央4場で強調できない血統を買うべきレース」
福島芝2000Mの鉄則を考えると、まさにうってつけの血統ということができるわけだ。
アポインテッドデイのみならず、福島ではこういったタイプの血統馬を積極的に狙っていくことがプラス収支へとつながっていく。
ということで、どんなに人気がなくてもこの馬は馬券に加えたほうが良さそうだ。
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