全頭診断その2

今週は七夕賞の徹底検証を行っている。今回は恒例の“全頭診断”を行う。

「好走血統」に加えて「上がりの重要性」や「枠順の明暗」といった様々なデータを用いて検証を行ってきた中で、各馬の「総評」をお届けする。今回は第2弾。なお、

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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。メンバーを1頭ずつ切っていこう。

七夕賞全頭診断その2

※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去1年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください

5−9 オートドラゴン(B)
父キングヘイロー、母父ジェネラスという血統。

父のキングヘイローは非サンデー系のパワーがある種牡馬だ。そしてなんといっても母父ジェネラスが光る

とはいえ、さすがに力が足りないだろう。

全盛期ですら重賞では頭打ちでOPの3着が精一杯。3年以上も馬券圏内から遠ざかっている。

穴を開けるとすれば内枠からインベタの経済コースを通って……という展開しかないが、この枠からでは難しい。

5−10 マデイラ
メールマガジンに掲載

6−11 セイカプレスト(C)
父イーグルカフェ、母父サドラーズウェルズという血統。

非父サンデー系に、スタミナ豊富なサドラーズウェルズという組み合わせ。血統的には及第点といったところ。

ただ、この馬はズブすぎる。未勝利以降に勝ったのは、ダート2400M→芝2600M×2と、活躍の馬は長距離だ。しかもそれぞれ8、7、10頭という少頭数立てだった。

2000Mのフルゲートというのは適性的にかなり異なる。

今後、札幌日経OPなどの長距離戦に出てくれば穴馬としての資格を持っていると思うが、さすがにここでは厳しいと言わざるをえない。

6−12 グランデスバル
メールマガジンに掲載

7−13 ヴィクトリースター(C)
父ディープインパクト、母父カーリアンという血統。

ディープインパクト産駒というだけなら積極的に嫌いたい。しかし、嫌い切ることはできない。その理由は母系にある。カーリアンはニジンスキー系であり、母母父にはこの季節に合ったロベルトの血が入っている。

母系を見ると、かなり面白い血統と言えるわけだ。

もっとも、あまり上積みは期待できない。なぜなら前走勝利を上げた京都芝2400Mはディープインパクト産駒が最も得意とするコースだったからだ。

切れるディープインパクト産駒ではないため、この馬場に適応できるかもしれないが、重い印を打つまでの強調材料はない

7−14 ロードオブザリング(B)
父ホワイトマズル、母父サンデーサイレンスという血統。

非サンデー系の父に加えて母系にはニジンスキーの血を持っている。ホワイトマズルということでスタミナ的には問題ないだろうし、血統だけ見れば一考の余地がある馬だ。

しかし、近走のパフォーマンスではなかなか買うことは難しい。

というのも、イケドラゴンやオートドラゴンの診断で「年齢」をポイントとしたように、七夕賞は高齢馬が強調できないレースなのだ。

タフな馬場、蒸し暑い季節という舞台設定は必要以上にメンタル的にもフィジカル的にも厳しい。体力の有り余っている若い馬ならまだしも、衰えてきた高齢馬にとってこの環境は相当つらいものなのだ。

実際、七夕賞における7歳馬以上の成績は……

◆7歳馬成績
集計期間:2004. 7.11 ~ 2013. 7. 7
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1- 1- 2- 43/ 47 2.1% 8.5% 15 37
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ご覧のとおり、散々なものだ。

唯一の勝ち馬、メイショウカイドウは2走前の小倉大賞典で59キロを背負いながら3着になるような馬だった。昨年のタガノエルシコにしても4走前にOPで、6走前に重賞で馬券になっていてた。(そしてタガノエルシコの場合、高齢になってから穴を開けることが多いマヤノトップガン産駒ということも大きかった)

そう考えると、衰えが顕著なこの馬が巻き返してくるシナリオは考えにくい

8−15 ラブリーデイ
メールマガジンに掲載

8−16 アドマイヤブルー
メールマガジンに掲載

ということで、この中で「面白そうな穴馬」はこの馬!

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