いざグランプリへ
いよいよ春の総決算、宝塚記念の季節となった。
今年はキズナの戦線離脱やフェノーメノ、ジャスタウェイの回避などもあってやや手薄なメンバーとなっているが、それでも春のグランプリは楽しみなレースだ。
なんとしても的中して春競馬を良い形で締めくくりたい。
そのために、宝塚記念の特徴を見ていくことにしよう。
宝塚記念という特殊レース
宝塚記念は阪神芝2200Mで行われる。まずこの2200Mという距離が特殊だ。
日本における強い馬の定義というのは「東京競馬場の根幹距離GIで勝てる馬」だ。事実、クラシックで最も重要視されているレースは日本ダービーであり、古馬GIで最も権威あるレースは天皇賞秋やジャパンカップだ。
馬場が軽めでスピードを要求される東京コースで勝ててこそ、「強い馬」としてはじめて認められる。
しかしそうなると阪神芝2200Mは「強い馬を決めるレース」の定義から外れる。コース形態が全く異なるからだ。
・非根幹距離
・重たい芝
・内回り(小回り)
・右回り
ご覧のように、何から何まで条件が異なる。
さらにレース質を見てみると、宝塚記念の本質が見えてくる。以下は前半後半の1000Mを比較した数字だ。
2013年
58.5−62.7
2012年
58.4−60.4
2011年
58.7−59.3
2010年
60.0−60.7
2009年
59.0−59.6
いかがだろうか。ここから見えてくるものとは……過去5年のレースラップがすべて前傾ラップになっているという点だ。
日本の競馬(=東京競馬場での競馬)は前半がスローになり、上がり3ハロンでいかに優れた脚を使えるかというのが重要視される。しかし、宝塚記念はそういうレースにはならない。
前半から速いペースで進み、後半は我慢比べになる。スピードよりもスタミナや底力が要求されるレース――
それが宝塚記念なのだ。
この特殊なレース質に対応できない限り、好走することは難しい。このレースに対応できる馬を、1週間かけて見つけ出していこう。
ちなみに現時点でこのレース質に対応でき、面白い穴馬になりそうな馬はこの馬になります。
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血統的にはバッチリだし、同距離のレースを制している点を考えても、宝塚記念で激走してもおかしくないはずだ。