久々にGIのない週末
長く続いてきた春のGIロードだが、今週から一旦休憩に入る。
今週の目玉はエプソムカップとマーメイドS。今回はエプソムカップの検証をしていこう。
このレースにはとても簡単な取捨選択方法がある。その方法を明かしていこう。
高齢馬苦戦の理由
エプソムカップの検証を進める上でまず頭に入れておきたいのが「高齢馬の不振」だ。
近年は高齢馬が重賞へ出走して穴を開けるケースが増えている。
今年、高松宮記念では6歳馬のスノードラゴンが穴を開けて波乱の立役者となった。春の天皇賞では同じく6歳馬のウインバリアシオンとホッコーブレーヴが激走し、安田記念でも6歳馬のグランプリボスとショウナンマイティが復活を遂げた。
高齢馬であっても、決して侮ることはできない。
しかしエプソムカップでは高齢馬が全く活躍できていない。
◆エプソムカップ過去10年年齢別集計
集計期間:2004. 6.13 ~ 2013. 6. 9
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年齢 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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3歳 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0 0
4歳 6- 4- 4- 23/ 37 16.2% 37.8% 118 84
5歳 3- 5- 1- 44/ 53 5.7% 17.0% 54 41
6歳 1- 1- 2- 42/ 46 2.2% 8.7% 7 28
7歳 0- 0- 2- 16/ 18 0.0% 11.1% 0 138
8歳 0- 0- 1- 16/ 17 0.0% 5.9% 0 56
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ご覧のとおり、4、5歳馬の活躍が目立ち、6歳以上の高齢馬は厳しい立場にある。
では、なぜエプソムカップで高齢馬は活躍できないのか?
これは単純明快で、少し考えれば誰でも答えにたどり着くことができる。
エプソムカップで高齢馬が活躍できない理由――それは……
弱いから
である。
エプソムカップは安田記念の翌週に行われる。この安田記念との関係性を考えてみよう。
安田記念は1600Mで行われる。3200Mという特殊な距離の天皇賞春などと違い、「選択しやすいレース」だ。だからマイラーだけでなく、スプリンターや中距離馬も参戦してくる。
今年で言えばジャスタウェイやショウナンマイティは中距離馬だが、エプソムカップではなく安田記念に歩みを進めている。多少、適正が違っても格式高い安田記念を選択するのは当然だ。それだけの力がある馬でもある。
つまり、強い馬であれば、中距離馬であっても普通は安田記念に出走するのだ。
言い換えれば、エプソムカップに出走してくる馬、特に高齢馬は「安田記念に出られないレベルの馬(=弱い馬)」ということになる。
そんな馬が、上り調子の4、5歳馬と対戦したらどうなるか? 結果は上記の表を見れば明らかだろう。
今年も多く高齢馬が出走してくるが、「基本的には弱い馬」と考え、4、5歳馬を狙うのが懸命な選択だ。
となると、コース実績もあって人気に支持されそうなこの高齢馬は「危険な人気馬」と言えそうだ。
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