渋馬場を制すのは?

前回は安田記念の必殺ファクターに関して検証した。

どのような条件をクリアしていれば複勝率50%に迫るファクターに該当するのは分かったはずだ。

今回は再び血統面を見ていくことにしよう。

道悪で台頭する血統

今週はこれから雨が続くため、安田記念当日は馬場が渋った状態である可能性が高い

となると、気にしなければいけないのが、重馬場になって台頭していくる血統である。

ここ数年、安田記念は良馬場で行われている。このため、「府中のマイル重賞」に範囲を広げてみていこう。

以下が2009年以降、道悪で行われた府中の重賞で好走した馬たちと、その血統だ。

府中マイル重賞(稍重〜不良)

馬名 種牡馬 人気
フォーエバーモア ネオユニヴァース 1
マジックタイム ハーツクライ 3
ニシノアカツキ オペラハウス 5
ホエールキャプチャ クロフネ 8
エキストラエンド ディープインパクト 3
クラレント ダンスインザダーク 5
$エイシンアポロン Giant’s Causeway 1
アプリコットフィズ ジャングルポケット 6
マイネルラクリマ チーフベアハート 5
ホエールキャプチャ クロフネ 2
マイネイサベル テレグノシス 5
デルマドゥルガー リンカーン 4
アブソリュート タニノギムレット 5
キャプテンベガ サンデーサイレンス 15
スマイルジャック タニノギムレット 9

集計期間:2009. 1.31 ~ 2014. 2.18

いくつか挙げたいポイントはあるが、最も注目すべきなのは「グレイソヴリンの台頭」だろう。

2014年の東京新聞杯を除き、すべてのレースでグレイソヴリンの血を持った馬、しかも穴馬が激走している。

マジックタイム
父母父トニービン(グレイソヴリン系)

アプリコットフィズ
父ジャングルポケット(グレイソヴリン系)

マイネイサベル
父テレグノシス(グレイソヴリン系)

デルマドゥルガー
父母父トニービン

アブソリュート
父母父クリスタルパレス(グレイソヴリン系)

キャプテンベガ
母父トニービン

スマイルジャック
父母父クリスタルパレス

ご覧のとおりだ。しかも1、2番人気はおらず、すべて3番人気以下の馬が激走している。これは「適正が高い」以外に考えられない現象だ。

ちなみに2014年の東京新聞杯は出走馬の中にグレイソヴリンを3代以内に持っている馬が、ブービー人気馬の1頭しかいなかったため、不発も致し方なかった。

となると、グレイソヴリンの血を持っているこの馬は「信頼性の高い人気馬」と言えそうだ。

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自身、道悪で勝った経験を持っているし、馬場が渋ってマイナスということはない。ここは確実に走ってくると見て間違いないだろう。