斤量の重み
前回は安田記念の好走血統に関して検証した。
瞬発力を生かして勝ち上がってきた馬たちが壁にぶち当たる理由と、どんな血統の馬が買えるのか、分かったと思う。
今回は安田記念で期待を裏切った人気馬の共通点を探っていこう。
危険な人気馬の共通点
安田記念を考察していく上でさけて通れないのが「斤量58キロ」に関してだ。
今の日本競馬で、58キロを背負う機会は限られている。
GIでは安田記念の他に、天皇賞春・秋、宝塚記念しか58キロを背負う機会はない。
つまり、58キロは「背負いなれていない斤量」ということになる。だから58キロを背負った途端に、本来の力を発揮できない馬が出てくる。
過去5年で3番人気以内に支持されながら馬券圏外となった馬は8頭(※外国馬を除く)いる。その馬たちに「斤量克服歴」があったかというと……
2013年
グランプリボス(2番人気10着)
58キロ克服経験あり
2012年
サダムパテック(1番人気9着)
初の58キロで惨敗
2011年
アパパネ(1番人気6着)
56キロ(0−0−0−1)
ダノンヨーヨー(2番人気10着)
初の58キロで惨敗
2010年
トライアンフマーチ(2番人気4着)
初の58キロで惨敗
キャプテントゥーレ(3番人気7着)
58キロ(0−0−1−2)
リーチザクラウン(1番人気14着)
初の58キロで惨敗
スーパーホーネット(3番人気7着)
58キロ克服歴あり
ご覧のとおり、8頭中5頭は58キロの壁を乗り越えられず、馬券圏外に沈んでいる。
特に初めて58キロを背負う馬にとってはかなり大きな負担となることは間違いない。
58キロの克服歴があるかどうか、という点が安田記念で好走する上で一つの鍵となってきそうだ。
となると、今回初めて58キロを背負うこの馬は「危険な人気馬」になるかもしれない。
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この馬は58キロどころか、57キロで買った経験もない。斤量という観点からは、嫌ってしかるべきだろう。