好走血統を探る!
前回は安田記念のレース質に関して検証した。
安田記念はスタートからラップが緩まないのが特徴で、脚をためることができないだから、そういった特殊なレース質に対応できる馬を買うべきだということがわかった。
今回は血統的な特徴に関して見ていこう。
安田記念の好走血統
安田記念はペースが緩まないため、脚をためることができない。よって、瞬発力よりも持続力や底力といった要素が重要になってくる。
瞬発力が求められないとなると、瞬発力を武器とする馬たちにとって厳しいレースということができる。つまり……
サンデーサイレンス系にとって鬼門となるレース
それが安田記念なのだ。
過去の好走馬たちの血統を見てみると、そのことが明確にわかる。例えば歴代勝ち馬の父を見てみよう。
2013年
ロードカナロア
父キングカメハメハ
2012年
ストロングリターン
父シンボリクリスエス
2011年
リアルインパクト
父ディープインパクト
2010年
ショウワモダン
父エアジハード
2009年
ウオッカ
父タニノギムレット
ご覧のとおり、父サンデーサイレンス系の馬は1頭しか勝っていない。しかもリアルインパクトはディープインパクト産駒にしては瞬発力がない馬で、持続力や先行力で好走するタイプの馬だ。
勝ち馬だけではない。過去15年の好走馬のうち11頭が父非サンデーサイレンス系だった。
まとめると、瞬発力を活かす競馬で台頭してきた馬にはマイナス評価を与えざるをえない。
特にサンデーサイレンス系は安田記念のペースに戸惑う可能性が高い。
今年、出走馬はほとんどがサンデーサイレンス系だけに、どの馬がラップに対応できるのかをしっかりと判断していく必要がありそうだ。
なお、今回は血統面を評価できる1頭を挙げておこう。
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