サンデーサイレンスの影響力
前回は日本ダービーにおける勝ち馬の絶対条件に関して検証した。
2004年以降のクラシック競争において全勝を成し遂げたファクターの存在を紹介し、ある程度勝ち馬候補が絞れることが分かったと思う。
今回は血統面に関して検証し、大穴馬の共通点を見つけ出していこう。
サンデーサイレンス後の穴血統
日本競馬に革命を起こした大種牡馬といえば、言うまでもなくサンデーサイレンスだ。
日本に来て以来、類まれな瞬発力と闘争心を産駒に伝え続けてきた。
2007年以降、直仔はいなくなったが、今なおその影響力は絶大だ。ディープインパクトやステイゴールド、ハーツクライといったリーディング上位の種牡馬はほとんどがサンデーサイレンス系である。
サンデーサイレンスが現役の種牡馬として活躍していた時代のダービーでは、サンデーサイレンス産駒が穴を開けるのが常だった。貧弱な母系からも優れた馬を出す圧倒的な遺伝力を遺憾なく発揮していたのだ。
では、サンデーサイレンス亡き今、どんな点に注目していけば良いのだろうか?
今回注目したいのは「母父サンデーサイレンス」の躍動についてだ。2007年以降、母父サンデーサイレンスの馬が大穴を開けている。
2011年
3着 ベルシャザール(8番人気)
父キングカメハメハ
2010年
2着 ローズキングダム(5番人気)
父キングカメハメハ
2008年
2着 スマイルジャック(12番人気)
父タニノギムレット
2007年
2着 アサクサキングス(14番人気)
父ホワイトマズル
ご覧のように、大穴と言える馬たちが母父にサンデーサイレンスを持っていた。
サンデーサイレンスは母父としても、産駒に類まれな瞬発力を継承する。また、GIで勝つために必要な底力も供給する傾向にある。
ここ2年こそ不発だが、あまり魅力的な穴馬がいなかったことも事実。引き続き警戒していくべきだろう。
今年はシャドウダンサーを狙おうと思っていたのだが、残念ながら出走はかなわなそう。となると狙い目はこの馬になってくる。
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前走の敗戦によって人気を落とすことは確実。しかし距離への不安はないし、良血であるため、いつ才能が開花してもおかしくない。ダービーの舞台でも期待して良い1頭だろう。