穴馬が該当した3つの要素

前回は日本ダービーの血統に関して考察した。

絶対的な影響力を持っていたサンデーサイレンスがいなくなった今、どんな血が強調できるのか、分かったと思う。

今回は過去10年の穴馬が満たしていた「好走の条件」を検証していこう。

穴馬の条件その1

過去10年、4番人気以下にもかかわらず、馬券圏内に入った穴馬は17頭いる。うち、4頭は不良馬場で行われた年だった。今年は良馬場で行われることが濃厚ということで、残りの13頭から「穴馬の条件」を探っていこう。

実はこの13頭、ほとんどの馬がある3つの条件のうち、最低一項目には該当していた。

今回は1つ目の条件を紹介する。

ダービーで好走するために必要な穴馬の条件……それは……

先行力

である。

日本ダービーには世代屈指の実力を持った馬たちが参戦する。その多くは日本競馬で最も重要とされる瞬発力に秀でたタイプの馬だ。瞬発力がなければこの舞台にたどり着くことは難しい。

しかし一方で、瞬発力のある馬が集まる舞台だからこそ、スローペースになりやすい。

つまり、先行力のある馬は展開に恵まれる可能性が高い。だから毎年のように、先行した馬が穴を開けている。

以下が過去10年のダービーで先行して穴を開けた馬たちだ。

2013年
アポロソニック(8番人気3着)
4角1番手

2012年
トーセンホマレボシ(7番人気3着)
4角2番手

2008年
スマイルジャック(12番人気2着)
4角3番手

2007年
アサクサキングス(14番人気2着)
4角1番手

2006年
アドマイヤメイン(4番人気2着)
4角1番手

ご覧のように、二桁人気の2頭を含めて5頭もの穴馬が先行馬だった。

なお、2012年のフェノーメノ(5番人気2着)は4角7番手だったが、この年のダービーは展開的に前がかなり有利だったため、この馬も恵まれた類に入れて良い。

今年も4コーナーで3番手以内につけるような馬には要注意が必要だ。

となると、先行策で実績を積み重ねてきたこの馬は格好の穴馬と言えそうだ。

その馬の名(E)は→「人気ブログランキング」で公開中!
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)

前走は見た目以上に厳しい展開だった。その中で粘りきったのには価値がある。今回、距離不安がささやかれているが、こういうタイプは距離が伸びても問題ないケースが多い。十分に穴を開けるチャンスはあると考える。