競馬の祭典

いよいよ、競馬界最高の祭典である東京優駿日本ダービーが行われる。

イスラボニータ、トゥザワールドといった皐月賞上位馬はもちろん、牝馬路線からレッドリヴェールが参戦することで注目を集めている。

昨年は約14万人の観衆が詰めかけた。そんなレースだけに、絶対に的中させたいところだ。

まずはこのレースの概要から見ていこう。

ダービーという最難関のレース

日本ダービーは2回東京12日目に芝2400Mで行われる。

ダービーというレースを紐解く上で、まずはダービーというレースがどういうものなのかを説明していく必要がある。

イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルが「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい」といったのは有名な話だ。

何よりも勝ちたいレース。誰もが勝ちたいレース。すべての競馬関係者とファンの夢。

それが、ダービーというレースである。

だからすべての競走馬は生まれた瞬間から「目標はダービー」と定められている。

血統的な背景や能力の違いによって、ダートへ行ったり短い距離で使われたりと、路線が振り分けられていくが、どんな馬にとっても最初の目標はダービーなのだ。

つまり、ダービーというレースはその年に生まれたすべての馬がライバルになる「最難関のレース」であり「最も権威のあるレース」ということになる。

では、そんなレースで勝つために、どのような能力が求められるのか?

「強い馬」の定義

「強い馬」の定義は「最も権威あるレースで勝った馬」だ。

日本において、最も権威あるレースというのはダービーである。また、古馬路線でいえば秋に行われるジャパンカップが最も権威のあるレースと言えるだろう。

この2つには共通点がある。それは……

東京芝2400Mで行われること。

つまり、日本における強い馬の定義というのは「東京芝2400Mで勝てる馬」なのだ。

東京芝2400Mで勝つために求められるもの――。それを突き詰めていけば、ダービーで好走できる馬が見えてくる。

では、東京芝2400Mで勝つために求められるものとは何なのだろうか?

少し長くなってしまったので、このテーマは次回の検証で扱うことにする。

さて、今回は、ダービーで人気になる馬の中で最も嫌いたい馬を伝えておこう。

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皐月賞で鋭い末脚を使ったことでダービーで人気になるのは必至。しかし、「人気ほど信用できない」というのが今のところの見解だ。