牝馬2冠目へ
今週は3歳牝馬の祭典、優駿牝馬オークスを徹底的に検証していく。
まずは舞台設定から見えるレースの本質を、データを用いて見ていくことにしよう。
2400Mという3歳牝馬にとって過酷な舞台でポイントとなるのは、一体どういうことなのだろうか?
フロックの起こりにくい舞台
オークスは2回東京10日目に芝2400Mで行われる。
3歳牝馬にとって、2400Mというのはほとんど未知の距離だ。また、近年はクラシックの中でも桜花賞の価値が高まっているため、マイルを勝てるような馬作りをする陣営が多い。そもそも3歳牝馬が選択できるレースの中に2400Mなんてものはほとんどない。
一部の馬を除いてマイル寄りに作られてきた馬たちが、一気の距離延長でオークスを戦う――。
この舞台設定こそが、オークスの“ミソ”なのだ。
初めて経験する2400Mではよほど能力の高い馬でない限り、対応するのは困難でフロックは生まれにくい。
例えば過去10年のオークスを人気別に振り返ってみよう。
1〜9番人気(11−8−10−61)
10番人気以下(0−1−0−88)
※2010年は1着が同着だっため、勝ち馬は11頭
ご覧のとおり、二桁人気の馬はわずか1頭しか馬券に絡んでいない。いくら人気薄だからといって、10年でわずか1頭というのは少なすぎだろう。
しかもその1頭はエフティマイアで、桜花賞2着、新潟2歳S勝利という実績を持っていた。
つまり、極端に力が劣る馬が適正だけで走れるような舞台ではないのだ。基本的には……
・一桁人気馬の取捨選択のレース
・GI実績がない二桁人気馬は消し
という考えのもと、検証を行っていくべきだろう。
では、どういう馬が強調できるのか? どういう血統の馬を買うべきなのか? それは次回以降の検証で見ていくことにしよう。
今回は「面白い穴馬」として期待している1頭を公開する。
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前走はこの馬にとって明らかに条件が悪かった。今回のほうが条件は向きそうだし、人気落ちするほうが血統的にも買える。波乱の立役者になるための素質は十分に持っている。