意外な着眼点
今週は天皇賞春を徹底的に検証していく。
初回の検証は意外なところから始めてみよう。
注目するのは「馬体重」だ。天皇賞春の好走馬と馬体重は密接に結びついている。
天皇賞春と馬体重の関連性
芝3200Mという長丁場を乗り切るためには、長距離を走れる体でなければならない。
長距離レースにむいた体でなければ好走することは難しいのだ。
では、「長距離にむいていない体」とはどんなものなのか?
マラソン選手を思い浮かべてほしい。
ほとんどの選手は小柄で、走る上で体重が負担にならないような体型をしている。
大柄な選手、体重の重い選手がいないわけではないが、確実に少数派である。
競馬でも同じことが言える。
馬格がしっかりしていて馬体重が重すぎるというのは長距離レースに向いていない。
これはデータを見ればはっきりと見て取れる。以下のデータは過去5年の3000M以上の重賞における馬体重別の成績だ。
◆馬体重別集計
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馬体重 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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~479kg 9- 11- 6-124/150 6.0% 17.3% 63 57
480~519kg 16- 13- 15-146/190 8.4% 23.2% 251 128
520~ 0- 1- 4- 41/ 46 0.0% 10.9% 0 25
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いかがだろうか? ここで注目したいのは言うまでもなく「馬体重が重い馬の不振」である。
520キロ以上で出走した馬の成績は(0−1−4−41)。対象となるレースは25もあったのに、1勝もできていない。好走率も極めて低い。
過去10年の天皇賞春でも520キロ以上の馬は(0−1−0−10)と、好走馬は1頭(アルナスライン)のみ。1番人気だったトゥザグローリーや3番人気だったモンテクリスエス、6番人気だったウインジェネラーレといった比較的人気した馬もすべて二桁着順に敗れている。
重すぎる馬体重というのは、長距離レースにおいて確実にマイナス要素となるのだ。
となると前走520キロ以上で出走したこの有力馬は2、3着ならまだしも「勝ち切る」という観点からみると、やや厳しいと言えるかもしれない。
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