全頭診断その1
今週は天皇賞春の徹底検証を行っている。今回は恒例の“全頭診断”を行う。
「複勝率70%の軸馬鉄板ファクター」や「複勝率5割超の激走馬発掘ファクター」を用い、「血統」をはじめとして様々な観点から検証を行ってきた中で、各馬の「総評」をお届けする。今回は第1弾。なお、
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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。メンバーを1頭ずつ切っていこう。
※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去1年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください
1−1 アスカクリチャン(D)
父スターリングローズ、母父ダイナレターという血統。
母系はノーザンダンサーの血が詰まっていて悪くないが、問題は父系にある。スターリングローズはダートのスプリントGIを勝つなど、明らかに短距離寄りの種牡馬だ。
アスカクリチャン自身がアルゼンチン共和国杯を勝っているとはいえ、3000Mを超えるGIでは荷が重すぎる血統構成をしている。
父レイズアネイティヴ系(=ミスプロやアリダー系)というのは3000M以上の重賞でほとんど結果を出せていない。過去10年までさかのぼっても(0−2−0−24)で、好走したのはエリモエクスパイアの2回のみ。
エリモエクスパイアの父スキャターザゴールドはダートではあるものの、カナダ3冠レースのうち、2つ(いずれも距離は2000M前後)を勝っている。スターリングローズよりも少しではあるが適正が高かったといえる。
いくら最内枠からうまく立ちまわったとしても、馬券に絡むことはまず考えられない。
1−2 アドマイヤフライト
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2−3 サトノノブレス
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2−4 サイレントメロディ(D)
父シンボリクリスエス、母父サンデーサイレンスという血統。
500万条件を勝って以降の勝ち鞍はすべてダート。前走も血統的だけ見れば悪くなかったが、見るべき点はなかった。
基本的にシンボリクリスエス産駒は京都よりも中山のほうが期待値が高い。今回の舞台代わりはマイナスだ。
力も足りないし、血統的にも良くない。完全に“記念出走”という位置づけで良いだろう。
3−5 レッドカドー(B)
父Cadeaux Genereus、母父Peintre Celebreという血統。
父はハンプトン系で好走血統に合致している。昨年好走したこともあり、今年も可能性は十分にあるだろう。
ただ、ネックとなるのは馬場状態だ。昨年の馬場状態と比較しても、今年はかなり高速化している。昨年よりもスピードが問われる展開にあるということだ。
となると、サンデー系の血を持っていないのはマイナスだし、キレ負けする可能性が高いことは否めない。
臨戦課程を見ても、昨年以上の状態とは思えない。枠順は今年のほうが良さそうだが、どうしても割引が必要になる。
3−6 ホッコーブレーヴ(C)
父マーベラスサンデー、母父ダンシングブレーヴという血統。
天皇賞の好走血統は持っていない。ただ、マーベラスサンデーは現役時代に当レースで3着になっているし、ダンシングブレーヴは凱旋門賞馬だ。最低限のスタミナは持ち合わせている。
ほぼ確実に速い上がりが出せる点もプラス材料といえる。
しかし、京都の高速馬場が合わない可能性が高い。
前走は時計がかかる中山で2着だったし、最近上げた2勝はどちらも「稍重」の状態で行われていた。
同じくマーベラスサンデー産駒のネヴァブションなどもそういうタイプだった。
ここはきっちり凡走してもらって、目黒記念あたりで狙いたい。
4−7 フェノーメノ
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4−8 ゴールドシップ
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5−9 タニノエポレット(C)
父ダンスインザダーク、母父ジェネラスという血統。
菊花賞馬の産駒で母系にもスタミナの血が多数に入っている。その上、母母父はグレイソヴリン系と、ここで走れてもおかしくない要素は揃っているように見える。
しかし、ダンスインザダークは天皇賞春で全く結果を出せていない。
◆ダンスインザダーク産駒
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レース名 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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菊花賞 3- 2- 0- 6/11 27.3% 45.5% 768 432
天皇賞春 0- 0- 1-17/18 0.0% 5.6% 0 6
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ご覧のとおり、天皇賞春で好走したのはダイタクバートラムのみ。しかも1番人気で3着と人気を裏切っている。とても強調できる血統とはいえない。
近走充実しているし京都は合う。しかし、いくらなんでも力が足りない。血統的に最高とも言えないだけに、特に拾うべき馬ではないと考える。
ということで、この中で「面白そうな穴馬」はこの馬!
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