血統傾向を探れ!

前回はフローラSにおけるマジックタイムの扱いに関して検証した。

ハーツクライ産駒の特徴を見れば、マジックタイムを重視すべきか否か、簡単にわかるはずだ。

今回はフローラS全体の血統傾向を見ていく。人気薄ながら激走する馬はこの中に隠れているはずだ

フローラSの好走血統

過去の好走血統を見ていくと、いくつか注目すべき血統が見えてくる。

中でも「父ヘイルトゥリーズン系×母父アメリカ血統」という配合の馬に注目したい。

フローラSは牝馬限定の重賞であり、オークスのトライアルレースである。

牝馬限定重賞というのはペースが緩みやすい。そしてGIのトライアルレースというのもまた、ペースは緩みやすい。

つまり、フローラSは道中でペースが緩むシチュエーションにあるレースなのだ。

実際、過去のレースラップを見てみてもほとんどの年で中盤のラップが極端に緩んでいる。去年は5〜7ハロン目がすべて13秒台だったほどだ。

中盤が緩むレースで好走するためには最後の決め手=瞬発力が重要になってくる。

瞬発力といえば、サンデー系を筆頭とするヘイルトゥリーズン系の右に出る血統はない。

母系で言えば、重厚な欧州のノーザンダンサー系よりも、素軽い米国血統のほうが好ましい。

だから、「ヘイルトゥリーズン系×アメリカ血統」という組み合わせが理想なのだ。

2013年
1着 デニムアンドルビー
父ディープインパクト(サンデー系=ヘイルトゥリーズン系)
母父キングカメハメハ(キングマンボ系)

2着 エバーブロッサム
父ディープインパクト
母父デインヒル(ダンジグ系)

3着 ブリュネット
父ダイワメジャー(サンデー系=ヘイルトゥリーズン系)
母父ジャイアンツコーズウェイ(ストームバード系)

2012年
1着 ミッドサマーフェア
父タニノギムレット(ロベルト系=ヘイルトゥリーズン系)
母父キングマンボ

2着 アイスフォーリス
父ステイゴールド(サンデー系=ヘイルトゥリーズン系)
母父クロフネ(ヴァイスリージェント系)

3着 ダイワデッセー
父スペシャルウィーク(サンデー系=ヘイルトゥリーズン系)
母父タイキシャトル(ヘイルトゥリーズン系)

過去2年の好走馬だけ書き出してみたが、人気薄も含めて全頭が「ヘイルトゥリーズン系×アメリカ血統」という組み合わせだった。本命を選ぶ際には、この配合を意識しておくべきだろう。

となると、血統的に合致するこの馬は、面白い存在といえるかもしれない。

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血統的にはピッタリだし、東京に変わることは確実にプラスに働くはず。あとは2走前のような末脚を発揮できれば、好走の可能性は高まっていくはずだ。