前回は日経新春杯の“波乱度”について書いた。
実績馬たちが揃った場合には固く決着する可能性が高いが、今年はそうでもなさそう。波乱を期待しても良さそうだ。
では、実際にどんな馬が穴を開けているのか? 日経新春杯の“穴馬の条件”を考察していく。
穴馬の“三箇条”
過去5年の日経新春杯の穴馬を見ていくと、大きく分けて3つの条件があることに気付かされる。
といっても、これは何も日経新春杯に限ったことではないので、「穴馬を見つけるための思考法」という意味で参考になるかと思う。
まずはハンデ戦の穴馬の定番「軽ハンデ馬」だ。
特に日経新春杯では52キロ以下の斤量の馬が穴を開けるケースが多い。
昨年のカポーティスター、2010年のレッドアゲート、2009年のテイエムプリキュアといった二桁人気ながら3着以内に激走した馬は、例外なく軽ハンデ馬だった。
今年も間違いなく注意が必要だろう。
そしてこれもまた定番の「逃げ、先行脚質の馬」である。
逃げはすべての常識を覆す走法だ。しかも1月は言ってみればオフシーズン。有力馬は春のGIを見据えて休養に入っている時期だ。この時期に出走してくる馬はほとんどは一流半か二流の馬だし、彼らとて万全の状態ではないことがほとんど。
つまり、「重たい斤量を背負わされた、状態が万全ではない二流馬」は軽ハンデ馬に付け入る隙を与えてしまうわけだ。テイエムプリキュアの逃げ切り勝ちが最たるケースといえる。
3つ目は「軽い血統の馬」の躍動だ。
この時期の京都の馬場は軽い。スピードが要求されるため、スタミナ血統を持っているだけで大きな障害になってくる。
実際、過去5年、5番人気以下で穴を受けた馬は5頭いるが、テイエムプリキュアを除く4頭は父サンデーサイレンス系だった。
また、母父に関しても軽い血、スピードの血を持った馬がほとんどだった。
例えばレッドアゲートは父がサンデー系のマンハッタンカフェ、母父が米国血統のスキャン。父、母父ともに軽い血統を持っていたことで大穴を開けられたと考えられる。
以上、3つのパターンを把握しておけば、穴馬を見つけることも難しくないかもしれない。
ちなみに、上記の3つの条件をすべてクリアしている馬がこの馬だ。
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さすがに厳しいだろうが、一発の可能性は秘めている。ヒモで拾っておく価値は十分にあるだろう。