前回は京成杯の血統検証を行った。本日もメルマガでは京成杯について徹底検証していく。
ブログではもう一つの注目重賞、日経新春杯について書いていきたい。
この重賞はかたい時はかたいし、荒れる時は荒れる。その傾向について考察していこう。
今年の出走メンバーのレベルは?
日経新春杯は真冬に行われるGIIだ。しかし、GIIといってもハンデ戦であり、春の天皇賞へのステップだとかそういう意味合いは年々薄れている。
だから出走メンバーにはばらつきがある。
当たり前だが、出走メンバーの違いによって波乱度はかなり違ってくる。
過去数年の例を見てみると、荒れるか荒れないかの境界線ははっきりしている。
ズバリ、「GI好走馬の有無」がかなり関係しているのだ。
例えば昨年は牝馬限定を除くGIで掲示板に乗った経験を持つ出走馬は1頭もいなかった。
その結果、10番人気のカポーティスターが大穴を開けて1着となった。
一方、一昨年はというと……
トゥザグローリー
有馬記念5着
ダノンバラード
皐月賞3着
ビートブラック
菊花賞3着
など、GIで好走した経験のある馬が複数存在した。結果はトゥザグローリーが1着、ダノンバラードが2着と、かたい決着だった。
3年前はルーラーシップ、ヒルノダムール、ローズキングダムとGI級の馬が揃い、人気決着。
一方、5年前のテイエムプリキュアが勝ったレースでは1番人気がヒカルカザブエだった。
この馬は4連勝でこのレースに臨んできたとはいえ、GIどころか重賞出走歴すらなかった。
2番人気のアドマイヤモナークこそ、有馬記念2着の実績があったが、3番人気のナムラマース、4番人気のナムラマースはともにGI実績のない馬だった。
このように、出走メンバーである程度の予測は建てられるのが日経新春杯なのだ。
今年のメンバーを見てみると、
サトノノブレス
→菊花賞2着
ラブイズブーシェ
→有馬記念4着
と、2頭のGI実績馬が出走してきている。GI実績馬が複数いるということは今年はかたいのかもしれない。
ただ、この2頭はかなり“いわくつきのGI好走馬”だ。
サトノノブレスは前走、明らかに恵まれた2着だったし、何より岩田騎手の神騎乗によるアシストが大きかった。
そしてラブイズブーシェの前走は明らかに“漁夫の利”の4着だった。
実際、過去のほとんどのGI好走馬たちには重賞勝利実績があった。しかしこの2頭は重賞どころかオープンすら勝っていない。
これらを総合的に判断すると、今年はかなり荒れる可能性があると考えて良さそうだ。
面白いレースになりそうである。
さて、そんな日経新春杯で現時点での軸馬候補を発表しておく。
この馬、前走は大敗しているが、展開によるところが大きかった。本来の力はこんなものではない。ここでも十分に好走できる力は持っている。
その馬の名(E)は→
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