前回はマイルチャンピオンシップの「消し血統」について考察した。
その過程で 「消し血統」が父か母父の馬の成績は過去10年で(0―1―1―28)とさんさんたるものだったことが分かった。(詳細はメルマガにて)
今回はマイルCSの「好走血統」について探っていこう。
安田記念との最大の違い
まずマイルCSを語る上で「安田記念との最大の違い」を説明しておこう。
以前、検証で書いたが「安田記念とマイルCSは結びついていない」。
その最大の理由は「マイルCSではサンデー系が台頭するから」だろう。
安田記念の検証の際に述べたとおり、安田記念はサンデー系が苦手としている重賞だ。
一方、マイルCSは過去10年でサンデー系が7度も制覇している。
昨年はフジキセキ産駒のサダムパテックが制覇。2着も母母父サンデーサイレンスのグランプリボスで、3着はディープインパクト産駒のドナウブルーだった。すべての好走馬がサンデーの血を持っていたわけだ。
では、なぜマイルCSではサンデー系が走れるのか?
理由はペースにある。マイルCSは安田記念に比べて、流れがヌルいのだ。
府中の根幹距離で行われる安田記念はスタートからハイペースが続き、最後まで息を入れるタイミングが全くないという特徴がある。
一方、マイルCSは安田記念よりもペースが落ち着く傾向にある。また、コーナーから下り坂になっていることで、たとえペースが早くても楽に追走できる。
だから直線で瞬発力を発揮するための余力を残すことができる。だから、サンデー系が台頭できるのだ。
これだけ多くのサンデー系が出走しているため、特別サンデー系が強調できるというわけではない。だが、少なくとも安田記念のようにサンデー系だからといって嫌う必要はないし、安田記念で凡走したサンデー系の巻き返しは十分に起こり得るということは覚えておきたい。
マイルCSで強調できる血統
では、マイルCSではどのような血統が強調できるのか?
詳細はメールマガジンで掲載するが、「大いなるヒント」として挙げられるのが、「ノーザンテースト」の台頭だ。
過去10回中、半分の5回は母父ノーザンテーストの馬が制している。
デュランダル(2回)、ダイワメジャー(2回)、そしてカンパニーだ。
どれも歴史に残る名馬たちばかりだが、これだけ一つの母父が同じレースで走っているというケースはなかなかない。
今年、母父ノーザンテーストの馬は出走していない。しかし、母父ノーザンテーストが走っているという事実から、たくさんの「的中のためのヒント」を導き出すことができる。
母父ノーザンテーストの馬はなぜ走れるのか? そこから見えてくる「好走血統」とは?
さらに母父ノーザンテーストの台頭によって見えてくる「マイルCSにおける必須要素」とは?
この辺りをメールマガジンで紐解いていこう。
人気ブログランキングには、「マイルCSにおける必須要素」のヒントを記しておく。ぜひ、参考にしてほしい。
その「必須要素」とは→
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)