今回はマイルチャンピオンシップの「全頭診断」を行う。
これまで主に「馬齢」、「ローテーション」、「実績」、「血統」といったファクターを説明した。
そのことも考慮した「総評」をお届けする。出走頭数多いため、今回は2回に分けてお送りする。今回は第1弾。
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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。マイル王の座を目指すスピード馬たちを紐解いていこう。
全頭診断その1
※馬名(血統評価A〜E)
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください
1-1 コパノリチャード(B)
父ダイワメジャー、母父トニービンという血統。
父はマイルCSを連覇したダイワメジャー。母父がノーザンダンサー系ではないため好走血統に合致していないが、スタミナの豊富なトニービンの血を持っているため、一考の余地はある。
前走は叩き2戦目で良化し、トライアルを制覇。流れは悪くないし、ダイワメジャー産駒は昇級戦に強い。
ダイワメジャー産駒の昇級戦成績
(22―12−28―79)
勝率16%
複勝率44%
単勝回収値100
複勝回収値116
血統的には面白い要素がそろっている。
ただ、やはり斤量面で不利な3歳馬というのは大きなマイナスだ。
※3歳馬について
→http://jinkeiba.com/2013/1112/5465
また、距離が長かったとはいえ、皐月賞で5番人気13着と大敗するなど、中山実績はない。
人気がなければ買ってもいいが、ヒモまでという評価が妥当だろう。
1-2 サダムパテック
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2-3 レッドオーヴァル(D)
父ディープインパクト、母父スマートストライクという血統。
「消し血統」に合致。また、ディープインパクトはマイルが得意な種牡馬だが、京都外回りではそれほど成績が良くない。
実際、京都外回りのマイルで走っているディープインパクト産駒はニジンスキーやダンジグといったノーザンダンサー系で、●●系との組み合わせだと(1―0―0―6)。ケースが少ないのでなんとも言えないが、少なくとも大得意という成績ではない。
しかも斤量が不利な3歳馬。前走は見どころがあったし、いい枠にも入ったが、買いづらさはある。
2-4 ダイワマッジョーレ
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3-5 トーセンラー
→メールマガジンに掲載
3-6 ガルボ(C)
父マンハッタンカフェ、母父ジェネラスという血統。
マイルCSの好走血統に合致しているが、マンハッタンカフェ産駒の当コース成績は低調で、そこまで強調はできない。実際、過去2回出走して15、16着と大敗を喫している。
京都外回りはスピードが要求されるため、ジリ貧のガルボにとっては厳しい舞台なのだ。
何より6歳馬と旬が過ぎている。ここはさすがに厳しいだろう。
4-7 サンレイレーザー(B)
父ラスカルスズカ、母父コジーンという血統。
サンデーの血は持っていないが、それなりのスピードは持っているし、ラスカルスズカのスタミナを考えると侮れない1頭だ。
京都コースも合う。外回りのマイルでは3回走ってすべて馬券圏内。しかも人気を裏切ったことは一度もない。2走前はエプソムCで3着になるなど、マイルより長い距離でも馬券になれることは証明している。マイルよりスタミナのいる舞台(距離)で好走していることはプラス要素だ。
前走は見どころ無く敗戦したが、こういう血統の馬は一度叩いてかなり変ってくる可能性も高い。実力的には足りると見ているが、どうか。
4-8 カレンブラックヒル
→メールマガジンに掲載
5-9 ダノンヨーヨー(D)
父ダンスインザダーク、母父フォーティナイナーという血統。
4歳時に1番人気で2着に来た経験を持っているが、人気を裏切った形だし、好走とは言えない。やはり「消し血統」の血がきいているのだろう。その後は人気を裏切るばかりで、気づかば7歳となった。
前走天皇賞秋を制していたカンパニーという例外をのぞいて、高齢馬が激走したケースはない。
7歳以上のダンスインザダーク産駒が3着以内に来る確率は、過去3年では13%と低調。しかも重賞レベルでは、ハンデ戦で2番人気に支持されたタッチミーノットを除いて(0―0―0―13)。人気になるならまだ一考の余地はあるが、今回ダノンヨーヨーが人気薄になることは確実だ。
若いころには速い上がりを連発していたが、今ではそれも衰えて近5走で上がり3位以内はわずかに1回。穴を開ける可能性はかなり低い。
ということで、「面白そうな穴馬」はこの馬!!
その馬の名は→
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)
夕方頃には「全頭診断」第2弾をお届けする。乞うご期待!