前回はマイルチャンピオンシップでの「3歳馬の不振」と「強調できるローテーション」について解説した。
マイルCSで中心になるのは4、5歳。彼らがどういった道を歩んでくれば強調できるのかがわかったと思う。
今回は違った角度、「血統面」を見ていくことにしよう。そこから、「消し血統」を導き出す。
マイルGIの消し血統とは?
GIにおいて血統考察は欠かすことができない。
競馬はブラッドスポーツだ。実力が拮抗しているGIの舞台では、ちょっとした血統の違いが大きな結果の違いとなって現れてくる。
例えば、エリザベス女王杯。
私は「ミスプロ系が消し血統」だと事前考察で書いていた。
→【エリザベス女王杯】“消し血統”と好走血統を暴く!/2013
結果、母父ミスプロ系の1番人気ヴィルシーナを始めとして、穴馬に抜擢する者も多かったハナズゴールなど、ミスプロ系の血を色濃く持った馬は全頭が掲示板外に沈んだ。
マイルCSでも「消し血統」は存在する。
その血統を父か母父に持った出走馬の成績は、過去10年で……
(0―1―1―28)
勝率0%
複勝率6%
※外国馬を除く
なんと、好走率はわずか6%しかない。人気馬が少なかったことも確かだが、それにしても30頭走って2頭というのは相当悪い数字だろう。
しかもこの2頭、それぞれ1番人気2着、2番人気3着と人気を裏切っていた。
つまり、外国馬を除き、人気以上に走って馬券圏内に入った馬は過去10年で1頭もいないのだ。
今年はこの「消し血統」を持った馬が人気になる見込み。当然、相当のプラスファクターがない限り好走は見込めない。「危険な人気馬」と言い換えても差し支えないだろう。
その「危険な人気馬」とは→
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次回はマイルCSの「好走血統」を探っていく。乞うご期待!