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今回も天皇賞秋の「全頭診断」を行う。

これまで主に「根幹距離実績の重要性」、「キャリア考察」、「58キロ実績」そして「血統」について考察してきた。

そのことも考慮した「総評」をお届けする。出走頭数多いため、今回は3回に分けてお送りする。今回は第3弾。

週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。天皇盾の名誉を目指す出走馬たちを、紐解いていこう。

全頭診断その3

フラガラッハ(B)
父デュランダル、母父トニービンという血統。

血統を見ると、ノーザンテーストの血もあって少し「おっ」っとするが、普通に考えて厳しい。キャリア過多、重賞実績、斤量実績なしではさすがに手が出しづらい。

アンコイルド(C)
父ジャイアンツコーズウェイ、母父アルザオという血統。

この馬は本当に人気にならない。血統が日本では主流ではないとはいえ、函館記念→札幌記念→京都大賞典とすべてで好走したが人気は7→14→7番人気。血統的には悪くない。父ジャイアンツコーズウェイはもともとスピードのあるタイプで、渋った馬場にもタイプできるはず。何よりこの馬、東京芝2000Mでは2勝2着1回。重賞での実績はないが、一応オープンの白富士Sを勝っている。

根幹距離重賞での勝利実績はないものの、直近の札幌記念、京都大賞典で好走している。キャリア14戦、4歳秋と伸び盛り。それでこの人気であれば一考の余地はある

オーシャンブルー(B)
父ステイゴールド、母父ダッシングブレードという血統。

ステイゴールドはノーザンテーストの影響を受けた種牡馬で、母父がナスルーラ系。好走血統に合致している。

58キロの実績こそないが、GII金鯱賞を勝っているし、出世レースのアルゼンチン共和国杯でも三浦騎手がまともに乗れば勝てていた。有馬記念2着はフロック視されているが、一級線の実力は持っている。

枠順は内が良かったが、キャリア数もベストなだけに、この人気であれば当然抑えておくべき1頭だろう。

レッドスパーダ(D)
父タイキシャトル、母父ストームキャットという血統。

タイキシャトル産駒は2000M以上の重賞で(0―2―3―15)と勝利がなく、特段強調できるものはない。もっとも、気になるのはそれ以外の実績だ。もとを辿ればNHKマイルカップの2着馬であり、58キロの克服歴もある。7歳馬ながらキャリアは20戦とぎりぎりのラインだがクリアしている。

前走はスローペースの瞬発力勝負で切れ負けしたが、悪いレースぶりではなかった。それ以前に力が足りないとは思うが、少し気になる存在。

ダノンバラード(C)
父ディープインパクト、母父アンブライドルドという血統。

ディープインパクトは良いが、母方は特別強調できるような血統ではなく、ナスルーラもノーザンテーストの血も持っていない。

皐月賞で3着に来ているため、実績のファクターは準クリア、58キロでの好走歴もある。

しかし、さすがにこの枠順では厳しいと言わざるを得ない。過去10年、8枠だった馬の成績は(1―0―1―27)。勝ち馬は前年度の覇者シンボリクリスエスのみで、この馬は1番人気に支持されていた。3着は、2番人気だったアドマイヤムーン。つまり、8枠に入って人気以上に走って3着以内に入った馬は1頭もいない。

近走は安定して力を発揮しているが、この事実は厳しさを物語っている。

ヴェルデグリーン(C)
父ジャングルポケット、母父スペシャルウィークという血統。

父ジャングルポケットはダービー馬で、スペシャルウィークも母父として底力を供給する馬であり、GIで活躍するための血統的な下地はあると考えられる。

もっとも、根幹距離重賞での勝利なし、58キロの実績なし、そして大外枠という三重苦ではさすがに厳しいだろう。

ということで、最も買いたい馬はこの馬!

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さて、いよいよ明日は天皇賞秋当日。予想は午前中にはアップ予定なので、乞うご期待!