前回の検証では「毎日王冠における好走血統」について記した。
今回は毎日王冠の舞台、東京芝1800Mの好走血統について見ていこう。この舞台で注目したい種牡馬ズバリ「ディープインパクトとダンスインザダーク」である。
驚異的な成績を残る“ディープの庭”
ディープインパクト産駒は能力の絶対値が高いため、どの競馬場でも平均以上の成績を残している。
そして自身の適性にあったコースでは、考えられないような高い成績をたたき出している。
東京芝1800Mのその内の一つだ。
基本的にディープインパクト産駒は広いコース、直線の長いコースを得意としている。東京芝1800Mはその条件に合致していて、その成績はというと……
ディープインパクト産駒
(21−14−14−56)
勝率20%
複勝率47%
単勝回収値94
複勝回収値91
ご覧のとおり、驚異的な数字だ。ディープインパクト産駒は人気になりやすいため、普通のコースでは好走率は高くても複勝回収値は80前後に落ち着くことがほとんどなのだが、このコースでは90を超えている。
つまり、コンスタントに穴馬が激走しているということだ。今年も穴馬になりそうなディープインパクト産駒が出走しているだけに、注目していくべきだろう。
驚異的な勝率を叩き出すダンス産駒
もう1頭注目の種牡馬として挙げたいのがダンスインザダーク産駒だ。
成績は(9−3−1−18)で好走率や回収率でこそディープインパクトには及ばないが、それでも十分優秀な成績を残している。
何と言っても注目すべきは、「勝率」だ。過去3年で勝ち馬9頭は、ディープインパクトとシンボリクリスエスに次ぐ3位タイの成績で、勝率29%は全種牡馬中ダントツのトップ。
今年のエプソムカップをクラレントが制し、2011年にはダークシャドウがエプソムカップと毎日王冠の連勝を飾った。重賞レベルでも十分に結果を残している。
今年は3頭のダンスインザダーク産駒が出走予定。彼らに注目しない手はないだろう。
では、私が最も買いたい「注目の穴馬」はどの馬か? 最終的な結論は週末に下すとして、現時点で考えている穴馬を特別に先行公開しておこう。