今週は函館2歳Sと中京記念が行われる。中でも函館2歳Sに注目してやっていきたい。
函館2歳Sは一昨年、ナイスヘイロー(4番人気3着)を本命に抜擢して的中したレース。傾向は分かっているため、今年も的中を届けたいところだ。
さて、函館2歳Sを語る上でまず見ていかなければならないのが「血統」だ。
というのも、函館2歳Sの血統傾向は誰にでも分かるほど分かりやすい。反対に言えば、この傾向を分かっていなければ的中は難しいということだ。その血統傾向とは……
「父サンデーサイレンス系が走らない」
ということだ。過去5年の好走馬を見てみても……
ご覧のとおり、数多くの父SS系が出走していたにもかかわらず、「好走した例は皆無」。SSの血を持っている馬自体、12頭中3頭しかいない。
理由は主に2つある。
1つは「早熟性を求められる」から。函館2歳Sは7月中旬(※2011年までは8月上旬)と非常に早い時期に行われる。新馬や未勝利を勝ち上がったばかりの馬が集結するため、将来性やスケールよりも、レースの時点でいかに完成しているかが好走へのポイントとなる。となると、SS系よりもミスプロに代表されるアメリカ血統が台頭してくるというわけだ。
2つ目は「瞬発力を求められない」から。好走馬12頭中10頭は上がり3位以内の脚を使っているが、瞬発力よりも持続的な脚を使って、速い上がりを出している。道中溜めて上がりを使いたいSS系は、このレースには向かないということだ。
今年は例年よりも多くの父SS系が出走してくる。よって、台頭してくる馬も出てくるだろうが、父SS系の中でも適性を見極めて、正しい取捨選択をしていきたい。