今週は七夕賞について見てきたが、今回は出走馬の「全頭診断」を行う(今回は後編)。

現時点での評価であるものの、週末の予想に直結するかもしれないため、ぜひチェックしておいてほしい。

トレイルブレイザー
母父フォーティナイナー(ミスプロ系)、母母父ニジンスキーと「好走血統に合致」。もっとも、近走は冴えず、陣営も弱気のコメントをしている。(まぁコメントなどあてにならないし、しないが。)実力的には上位だが、状態がどこまで上がってきているかがポイント。

ナリタクリスタル
58キロはネックなものの、実力は上位。父母父マルゼンスキー(ニジンスキー系)、母母父ガイガーカウンター(ミスプロ系)と好走血統を持ち合わせている。有力馬の1頭

ファタモルガーナ
充実期に入っていて、久々でも問題無さそう。ただスタミナがある点以外に血統的に強調する要素は特にない。反対にディープインパクト産駒は極端な距離短縮を嫌う傾向にあり(例:トーセンラー/天皇賞春2着→宝塚記念5着)、あまり信用したくないというのが本音

マイネルラクリマ
好走血統こそもたないものの、父チーフベアハートはダンジグ系。ダンジグは夏の暑さに強い種牡馬で「季節適性抜群」。この季節の福島ではとても強調できる血だ。小回りも問題無さそうで、有力馬の1頭だろう。

マックスドリーム
距離は不安視されるが、タイプ的には問題なさそう。極端な脚質のため、展開によって影響されそうだが、ハマればもちろん馬券圏内。好走血統は持たないが、個人的には父アドマイヤマックスというだけで買いたくなってしまう(笑)

モンテエン
父ゼンノロブロイ、母父トニービンという、いかにも東京で走りそうな血統。ただ父母父ミスプロ系、母母父ストームバードと、パワーは秘めている。福島での好走歴もあり。ただ、「7カ月ぶり」というのはさすがに買いづらい。

ユニバーサルバンク
ネオユニヴァース産駒だけあって起用なタイプで、小回りの福島も問題なさそう。また、特注血統ではないものの、母父ドクターデヴィアスのトウルビヨン系はパワーを要する馬場に適した血統。力は十分通用するレベルだけに、久々の小回り2000mという点がどうか。

ラッキーバニラ
最近は見るところなく、ここでも厳しい戦いを強いられることは間違いなさそうだ。好走血統を持っているだけに、考える余地はあるが……。