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前回の検証では七夕賞の“特殊なレース質”について述べた。

今回は「血統面」について見ていこうと思う。と、その前に七夕賞が行われるこの時期の福島競馬場について考えてみよう。

福島競馬場は盆地にあることもあって、夏の暑さは尋常ではなく、温度計の気温よりも体感温度が高くなることは間違いない。しかも季節は梅雨。暑く、蒸し暑い環境というのは競走馬にとってかなり過酷だ。

そしてこの気候は馬場状態にも影響する。梅雨のため雨が多い一方で、湿度が高いためなかなか乾燥しない。つまり、芝生の水はけが悪くなり、コンディションが悪化しやすくなる。「タフな馬場状態」になることが必然、とも言い換えることができる。

今年は開催2週目ということもあって例年よりコンディションはいい。しかし、先週のラジオNIKKEI賞ではタフなコンディションに強いステイゴールド産駒のケイアイチョウサンが1着。2、3着は荒れた馬場を苦にしないストームキャット系スタチューオブリバティ産駒のカシノピカチュウと、ミスプロ系アドマイヤムーン産駒のアドマイヤドバイだった。

このことからも、今年もタフな馬場コンディションでレースが行われると予想される。

荒れた馬場で台頭するパワーの血

では、荒れた馬場に対応できる血統とは?

今回は「ニジンスキー」の名前を挙げておきたい。

圧倒的なパワーとスタミナを誇るニジンスキーは、なんと過去4回すべての勝ち馬が持っていた。

2012年
1着 アスカクリチャン
母母父マルゼンスキー(ニジンスキー系)

2010年
1着 ドモナラズ
母父ナリタハヤブサ(ニジンスキー系)

2009、2008年
1着 ミヤビランベリ
母父ホリスキー(ニジンスキー系)

※2011年は中山で開催されたため、参考外

ご覧のとおり、ニジンスキーの血がどれだけ強調できるか分かるだろう。しかもアスカクリチャンは14番人気、ドモナラズは11番人気、2008年のミヤビランベリは7番人気と人気薄での好走が目立つ。

ニジンスキーの血を持っている馬は、例え人気薄でも「激走が期待できる」ということだ。