コディーノという新たな怪物誕生か…今後へのカギは成長力と底力

東スポ杯2歳を制したコディーノ（C）阪神サラブレッドクラブ

コディーノが1着で駆け抜けた東京スポーツ杯2歳Sの掲示板に映し出されたタイムに目を疑ったのは私だけではないだろう。

「1.46.0」

クラシックを狙う有力馬たちが出走してくるとはいえ、2歳戦でこのタイムは少なからず異常だと言わざるをえない。

ただ驚異のレコードで優勝したコディーノの力は確か。キングカメハメハの大物の力は、数々のクラシックホースを輩出してきた伝統のレースで証明された。

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キンカメ×サンデーの底力はどうか

レコードタイムが出る条件は少なからず揃っていた。東京の芝はタイムが出る状態だったし、ロードシュプリームが逃げを打ったことでペースはかなり流れた。とはいえ、雨で馬場が少なからず渋った状態での「1.46.0」は想像もしていなかった。

コディーノはやや出遅れ気味のスタートから直線でも前が詰まりそうになりながら抜けだしての1着。横綱相撲で評判に違わぬ才能を持っていることを証明した。今の時点では、世代で最も強い馬と言って差し支えないだろう。

ただ、タイムだけに惑わされてもいられない。コディーノが怪物級なのは間違いないが、最下位のロードシュプリームですら「1.48.1」というタイム。上位10着までが「1.47.0」を切るタイムだったことを考えると、馬場がおかしかったと見ることもできる。このあたりは今後のレースで評価を固めて行かなければいけないところだろう。

またコディーノにしても不安要素がないわけではない。父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンスという血統は、年を追うごとに底力不足に悩み、淡白になっていく傾向にある。

ローズキングダムやトゥザグローリーがまさにこのタイプ。コディーノは果たしてどうか。穴党としてはあまり人気になりすぎるようであれば、底力を求められるようなレースで嫌っていきたいが（笑）。

今年はエピファネイアやキズナ、さらにはリジェネレーションなど楽しみな馬が多数いるだけに、コディーノも含めて順調にクラシックへと歩みを進めて欲しい。

さて、今週はジャパンカップ。オルフェーヴルの凱旋レースとして注目されているが、今回は天皇賞秋を制したエイシンフラッシュについて触れることにする。エイシンフラッシュはジャパンカップを勝ち、古馬2冠を達成できるのか。私はこのように見ている。その見解とは……

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