今回は皐月賞2016の回顧を行っていきましょう。

各馬の評価を見直し、レースを振り返ることで次走買えるのか否かが見えてきます!

回顧は「各馬が次走で買えるのか?」という予想のスタートです。しっかり振り返って行きましょう!



各馬の評価は?

戦前の評価は、メルマガで発行している予想ファイルを見ていただければ幸いです。

1着 無18 ディーマジェスティ

出負け。展開○。結果として「ハイペースの差し比べ」+「タフな馬場」となり、母父ロベルト(中山重賞の特注血統)の底力が活きた

展開が向いたのは確かだが、追い風補正を入れても時計は秀逸、下したメンバーも上位は例年なら皐月賞馬だったことを考えると価値のある勝利だった。共同通信杯の回顧で書いたように「勝ちタイム1分47秒4は道悪の3歳限定戦としては過去10年で最速タイム」だったわけで、この日の馬場状態を考えると軽視しすぎたことは反省しなければいけない。

ダービーはもっと軽い馬場になるだろうから母系の重さはネックになるものの、普通に有力馬の1頭と考えたほうがいい。ペースが流れれば好勝負可能。一方、スローの瞬発力勝負になった時の対応力はやや不安があるため、展開はしっかりと考えたい

2着 ×03 マカヒキ

展開○。流れはハマったものの、底力勝負で屈した。もっとも、例年なら立派な皐月賞馬。力があることは間違いない。

ただし、不安な点も見て取れた。脚質が不安定なことに加え、母父フレンチのディープということで本質的にはパワータイプ。母父ヴァイスリージェント系のディープは「GIを勝ち切る」という意味においては成功例が少ない。(唯一のGIウィナーが牡馬より瞬発力のある牝馬のショウナンパンドラ、という点を見てもGIレベルになると勝ち切れないことが多くなりそう。)

血統的にも脚質的にもGIだと勝ち切れないことが多くなっていきそうなので、信頼し過ぎは禁物

3着 ▲11 サトノダイヤモンド

展開△。例年なら立派な皐月賞馬。ただ、本当にディープ級であるならこの流れでも差しきってほしかった。そういう意味でやや残念な走りだった。

もちろん陣営が「目標はダービー」と公言しているようにここを叩いてパフォーマンスを上げてくるだろうし、東京替わりは間違いなくプラスになるはず。しかし、絶対の存在かというとそうではなさそう。内枠を引いてレースセンスを活かしてどこまで……というイメージ。例年なら2冠馬でもおかしくないが、世代レベルが高いため、展開や状態次第で上位は入れ替わる。皐月賞の走り次第ではこの馬の1強……という夢も見たものの、実際は上位が拮抗していたエイシンフラッシュやヴィクトワールピサの世代に近いのかもしれない

4着 無15 エアスピネル

展開△。例年なら立派な皐月賞馬。ただ、やはりこの条件だと1番にはなれないと感じたレースでもあった。展開が若干合わなかったとはいえ、ほとんど理想的な競馬ができた中で5着。差し比べでは上位2頭にはかなわないし、もう少しペースが緩んでいればリオンディーズとサトノダイヤモンドに差をつけられていた。上位4頭とはやや力差があると判断するのが妥当。

次走はダービーのようだが、距離延長はプラスにならないだろうし、東京替わりも微妙なので苦戦を強いられそう

 

5着 ◎16 リオンディーズ

展開×。例年なら立派な皐月賞馬。ハイペースの流れを先行、向こう正面では風をまともに食らったはず。直線で力尽きたのも無理はない。評価を落とす必要はない。むしろ上げていいくらい。

ダービーへ向けて距離延長は若干気になるものの、東京替わりは問題ないし、有力馬の1頭であることは間違いない。人気落ちするならまた◎を打っても。あとはミルコがどんな競馬をするか

結果的に前に行ったことが仇になったが、先行策をとったこと自体は間違いじゃないと思う。キンカメは「差し馬<先行馬」。これでビビって控える競馬をするようなら危なさそう。ダービーは内、先行馬が絶対的に有利なので、同じような競馬をしてほしいが……

なお、今回のメンバーの中で次走、好走する可能性が高い馬は、以下になります

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評価→早仕掛けした分、コーナーでロスがあり、最後は伸び負けた。上位何頭かに比べるとロスがあった中で●着は立派であり、間違いなく重賞級。今後、中山や阪神、道悪の中距離重賞で活躍してくれそう。重賞レベルになると人気にならないタイプなので、長くお付き合いしていきたい

なお、メルマガ『実践的血統学』では全重賞を含む、全芝レースの回顧(馬別)を行っています。(↓↓サンプル↓↓)

京成杯2

このレースで6着以下だった馬や、重賞以外に出走した馬の評価が気になる方はぜひご購読を。次走の穴馬は6着以下に隠れていることが多いので、チェックしてみてくださいねー!

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2017年への教訓

・改修後の中山はクラシック血統が走りやすくなっている

・昔の中山に寄り過ぎた血統は、今ではむしろマイナス(クラシック血統×母系が中山適性高い、くらいの配合がちょうどいい)

・ロベルトの底力が活きる

・共同通信杯組が過去4年で3勝(この辺りも中山が東京向きになっていることを示唆している)