今週のメインは菊花賞ですが、東京では富士ステークスが行われます。

マイルチャンピオンシップの前哨戦のひとつ。例年は本番につながらないレースなんですが、昨年はここを叩いて挑んだダノンシャークが見事、次走でマイル王に輝きました。

どんな馬が走るのか、考察していきましょう。



菊花賞血統が走るレース

富士Sの歴代の好走血統を見ていくと、不思議な気分に陥ります。

「あれ?今見てるの、菊花賞の好走馬だっけ?」

そうなんです。距離や競馬場や開催条件など、何もかもが違う2つのレースなんですが、同じような血統が来ているんです。

例えば、人気薄で好走した馬の血統を見てみましょう。

レッドアリオン
母父ダンシングブレーヴ(凱旋門賞馬)

シャイニープリンス×2
父キングヘイロー(その父ダンシングブレーヴは凱旋門賞馬)

クラレント
父ダンスインザダーク(菊花賞馬)
母父ダンシングブレーヴ

ヒットジャポット
母父リアルシャダイ(長距離GI血統)

ライブ・コンサート
父シングスピール(欧州中距離GI馬)

ガルボ
父マンハッタンカフェ(長距離GI馬)
母父ジェネラス(凱旋門賞馬)

※11年のアプリコットフィズとマイネルラクリマも同じような血統ですが、この年は道悪だったので、ここでは挙げません

ご覧のとおり、長距離GI、あるいはスタミナが必要な欧州の中距離GI馬の血が必ず入っていました

キングヘイローあたりは短距離馬のイメージがあるかもしれません。ですが、もともとスタミナ血統ですし、クリールカイザーのように長距離重賞で走る馬も出ています。その他の馬たちは言うまでもなくスタミナ血統です。

面白いですよね。裏で菊花賞が行われているんですが、東京のマイル戦で同じような血統が走るんですから。

じゃあ、菊花賞で走りそうな馬を買えばいいのか?というと、半分正解ですが、半分違います。

当たり前ですが、京都の3000mで好走するような馬を買ったって当たりません

じゃあどんな馬を買えばいいかというと……

長距離血統なのに短距離で活躍している馬

これに尽きますね。

2回も好走しているシャイニープリンス(しかもどちらも二桁人気!)は1200m、1400mで勝った経験がありました。

クラレントもデビュー戦は1400mで1着。

ヒットジャポットは準オープンの1400mで連対していますし、ガルボも1400mで2走して1勝、2着1回。

ライブコンサートは芝だと1400m以下に出走したことがありませんでしたが、この馬の好走距離は未勝利戦の1800mでの2着と福島1700mを除けばすべてマイルというものでした。おそらく短い距離で使っても走ったでしょう。

要するに……

・中長距離血統
かつ
・1400m以下で実績がある

この2つを満たす馬が、大穴候補となり得るんです。

例えば今年はこの馬なんか、面白いんじゃないでしょうか?

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母父は凱旋門賞とキングジョージで2着の実績がありますし、お父さんも長めの距離で活躍した馬です。それなのに、1400mのOPを勝っています。

前走は先行した2頭が残るような競馬を後ろから行って届かず。しかも直線では前が壁になってほとんど追い出せませんでした。

もともと長くいい脚を使える血統なので、この舞台は合うと見ます!