前回の金鯱賞の検証ではディープインパクト産駒の傾向から中京芝2000mで必要な要素を探りだした。

今回はより具体的に、金鯱賞で強調できる血統を探っていこう

持続力の血に着目せよ

まず、過去2年の金鯱賞の好走馬を見てみよう。

過去2回金鯱賞好走馬血統
レース名 着順 馬名 種牡馬
金鯱賞G2 カレンミロティック 3 ハーツクライ
金鯱賞G2 ラブリーデイ 6 キングカメハメハ
金鯱賞G2 ウインバリアシオン 8 ハーツクライ
金鯱賞G2 オーシャンブルー 6 ステイゴールド
金鯱賞G2 ダイワマッジョーレ 8 ダイワメジャー
金鯱賞G2 アドマイヤラクティ 4 ハーツクライ

集計期間:2012.12. 1 ~ 2013.11.30

ハーツクライ産駒が3頭も好走している点に注目したい。しかも3頭ともに人気以上に走っている。

ハーツクライ産駒は究極の瞬発力勝負になるとディープインパクト産駒らに見劣る。しかし、タフさが要求される差し比べなら、最も信頼できる。「持続力>瞬発力」という構図が成り立つ中京芝2000mは、ベストの舞台と言っていいわけだ。

そしてハーツクライ産駒が持続力レースに強い理由こそ、今回挙げる血統に詰まっている。その血とは……

トニービン

である。持続力とタフさが要求される差し比べに滅法強い。ハーツクライの母父はトニービンであり、中京芝2000mにおける母父トニービンの成績は……

母父トニービン成績
母父馬 着別度数
トニービン 5- 3- 4-16/28
勝率 複勝率 単回値 複回値
17.9% 42.9% 146 141

集計期間:2012. 3. 3 ~ 2014. 7.26

ご覧のとおり、秀逸な成績を残している。金鯱賞ではとにかくトニービンの血が鍵になるというわけだ。

今回、トニービンの血を持つ登録馬は複数いる。少なくとも1頭は馬券に絡むのではないだろうか。なお、現時点で買いたいと思っているのはこの馬!

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