今回はチャンピオンズカップで強調できるローテーションについて考えていこう。

場所がわかって過去の傾向がないんだからそんなの分からないだろ」と言われてしまいそうだが(苦笑)、過去のダートGIにおける特徴を精査していけば、理想のローテは見えてくる。

ダート王への理想的な歩み方を、探っていこう。

理想のローテーション

チャンピオンズカップの主なステップレースは3つ。

・東京(主に武蔵野ステークス)
・京都(主にみやこステークス)
・地方(主にJBCクラシック)

まずはそれぞれのステップレースから参戦してきた馬が、ジャパンカップダートでどのような結果を残していたのか、見ていこう。

前走場所別集計
前走場所 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
東京 2- 1- 1-14/18 11.1% 22.2% 101 116
京都 2- 2- 2-11/17 11.8% 35.3% 137 133
地方 2- 3- 3-23/31 6.5% 25.8% 16 65

集計期間:2008.12. 7 ~ 2013.12. 1
※13番人気以下は対象外

注目したい点は2つ。

・前走京都組の躍動
・前走地方組の回収率の低さ

前走京都組は好走率、回収値ともに3つの路線の中で断トツのトップだ。

一方、地方は好走率こそ2位であるものの、回収値は最下位。低水準だといえる。前走地方だった馬はほとんどがJBCクラシックに出走してた。交流重賞とはいえGIだ。3つの路線の中でレベルは最も高い。にもかかわらず、どうして京都組がよく、地方組は後塵を拝しているのか?

答えはひとつ。

揉まれた経験があるかどうか。

これに尽きるのではないだろうか。

基本的にJBCクラシック組のレベルは高い。しかし、それは一部のトップホースの実力であって、出走馬全体のレベルが高いわけではない。今や(悲しいことだが)地方交流重賞における地方馬は中央勢に歯が立たない。

つまり、何頭立てで行われようと、実質的にはJRA勢のみが走る少頭数立てと変わらないのだ。

実力が抜けているトランセンドやエスポワールシチーといった一流馬なら前走地方でも関係ない。実際、ジャパンカップダートでしっかりと好走している。

しかし、実力がやや劣る一流半レベルの馬が、楽な競馬を経験したらどうなるか? 次走のジャパンカップダートは一気に全体のレベルが上がる。しかも多頭数の競馬で、揉まれることは確実だ。

そうなると、前走厳しい競馬を経験していない馬たちはへばってしまう

一方、京都で走れば全体レベルの高い、多頭数の競馬を経験できる。そのほうが楽な競馬を経験するよりいいわけだ。

昨年、京都組は馬券に絡まなかったが、7番人気のブライトラインが4着に激走。2年前は6番人気のニホンピロアワーズと9番人気のホッコータルマエが穴を開け、3年前は5番人気のワンダーアキュートが5着に食い込んでいる。

今年は中京に舞台を移すが、この傾向は変わらないだろう。多頭数の厳しい競馬を経験した馬には注意が必要だ。例えば面白そうなのがこの馬!

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前走はみやこSで見どころのある競馬をした。血統的にも面白いし、穴馬の1頭として考えておきたい。